日本のドラッグストア — テスター・ポイント・持ち出し制限

マツキヨ、サンドラッグ、ツルハ。安くて品ぞろえも抜群ですが、テスターの使い方には限度があり、自分の国に持ち込めない薬もあります。売り場に店員がいるのもごく普通のことです。

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テスターを使いすぎる

ドラッグストアの化粧品売り場で、テスターのブラシを使ってファンデーションを顔じゅうに塗り広げている観光客
NG

化粧品のテスターで、道具まで使ってしっかりフルメイクしてしまう

ドラッグストアのテスターは、色をさっと確かめたり、肌に少しつけて試したりするためのもので、メイクをするためのものではありません。テスターのファンデーションで顔全体を塗る、アイシャドウを何色もまぶたに重ねる、テスターのマスカラを直接まつげにつける。ここまでいくと、試すのではなく商品を使っていることになります。店員は気づきますし、次の人が気持ちよく使えなくなってしまいます。

ドラッグストアの棚の前で、テスターの口紅を自分の手の甲に小さく一本引いている観光客
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テスターは控えめに。手の甲や手首に少しつけるくらいがちょうどいい

ファンデーションやスキンケア、リップの色を確かめるときは、手の甲につけるのが一般的です。少しだけつけて、さっと確認すればおしまい。スキンケアなら、手の甲にワンプッシュで質感や香りは十分わかります。マスカラやアイライナーのテスターは目に直接つけないこと。綿棒や使い捨てのアプリケーターが置いてあれば、それを使いましょう。

お薬手帳を知らない

薬局のカウンターで、薬剤師が小さな手帳を差し示しているのに、意味が分からず戸惑っている観光客
NG

薬剤師に「お薬手帳はお持ちですか?」と聞かれて、ぽかんとしてしまう

日本の薬局では、薬剤師に「お薬手帳はお持ちですか?」とよく聞かれます。お薬手帳とは、処方された薬やアレルギー、薬局での記録をまとめておく小さな手帳のことです。安全のためのごく普通の質問で、何かの引っかけではありません。短期の旅行者はたいてい持っていませんが、何を聞かれているのかまったくわからず固まってしまうと、カウンターでのやり取りに時間がかかってしまいます。

薬局のカウンターで、薬剤師が小さな手帳を差し示すのに対し、申し訳なさそうに微笑んで首を横に振っている観光客
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「持っていません」と答えれば大丈夫

「持っていません」、または首を横に振って「ないです」と言えば十分です。薬剤師はそれを記録して次に進むか、新しく作りましょうかと聞いてくれることもあります。ほとんどの患者さんが聞かれる、いつもの質問です。普通のドラッグストアで市販薬を買うときには、この質問はまず出てきません。聞かれるのは、主にクリニックの近くにある調剤薬局です。

持ち帰る薬のルールを確かめない

何も確かめずに、風邪薬の箱をドラッグストアのかごに積み上げている観光客
NG

風邪薬やアレルギーの薬を、何も確かめずにまとめ買いして持ち帰る

日本には、特定の薬の持ち込みや持ち出しについて厳しいルールがあります。プソイドエフェドリンを10%を超えて含む風邪薬は、日本では覚醒剤原料にあたるため、許可なく持ち込むことはできません。帰るときも、日本の薬の中には(特にコデインや特定の興奮作用のある成分を含むもの)、自分の国で制限されているものがあるかもしれません。これは細かい決まりの話ではなく、実際の法律の問題です。

ドラッグストアの通路で、薬の箱を手に取る前にスマートフォンで持ち帰りの規制を確かめている観光客
OK

日本の薬を買って帰る前に、自分の国の持ち込みルールを確かめる

スキンケアやコスメなら、たいてい問題ありません。薬については、旅行の前に5分ほどかけて、自分の国で何が認められているかを調べておきましょう。多くの国に、薬についての税関のルールや申告の決まりがあります。一般的な市販薬を個人で使う常識的な量(上限は国によって違います)持ち帰るのは、通常は問題ありません。ただし、規制薬物にあたる可能性があるものは、事前に調べておく必要があります。

店員の気配りを疑いの目だと勘違いする

数歩後ろで待機している店員を、落ち着かない様子で肩越しにちらちら見ている観光客
NG

店員にずっとついて回られている気がして、落ち着かなくなる

日本のドラッグストアでは、店員が通路を歩き回り、商品を補充し、「いらっしゃいませ」とお客さんに声をかけることがよくあります。通路でいろいろ試していると、見張られている、万引きを疑われている、と感じることがあるかもしれません。でも売り場を回ってみんなに声をかけるのは、お店のいつもの仕事のうちで、あなた個人に向けたものではありません。

ドラッグストアの店員に小さくうなずいて微笑み、そのまま気楽に棚を見ている観光客
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軽く会釈して笑顔を返せば十分。あとはゆっくり見て回れる

店員と目が合ったり、「いらっしゃいませ」と声をかけられたりしたら、軽く会釈して「大丈夫です」と言えば、見ているだけだと伝わります。あとは自分のペースで見て回りましょう。「いらっしゃいませ」は、ドラッグストアに限らず日本の多くのお店で耳にする言葉です。

日本のドラッグストアが観光名所になった理由

欧米の薬局は、薬と基本的な日用品を売る店です。一方、日本のドラッグストアは、暮らしにまつわるものが何でもそろうお店に近い存在です。スキンケア、熱烈なファンがいる美容グッズ、お菓子、サプリ、手頃な値段のコスメ。予定より多く買ってしまうことも十分ありえます。

マナーの話は、ほとんどがテスターと店員とのやり取りについてです。特にテスターは知っておきたいポイントです。多くのお店にはテスターの棚があり、鏡が置いてあることもよくあります。暗黙の約束は、テスターは買うかどうか決めるために少しだけ使うもので、たっぷり使える無料サンプルではない、ということです。控えめに、手の甲で試し、次の人が気持ちよく使える状態にしておきましょう。

シートマスクの通路で、同じ店員が何度も目に入る? 店員は売り場を回って、商品を補充し、お客さんに声をかけるのがいつもの仕事です。あなたに向けたものではありません。会釈して「大丈夫です」と言えば、見ているだけだと伝わります。

テスターは少しだけ。メイクをしに来たわけではありません。売り場の店員さんはいつもの仕事をしているだけで、あなた個人に向けたものではありません。それがドラッグストアでの心得です。

知っておくと役立つこと

  • 免税で買い物 — 多くのドラッグストアが、外国人旅行者向けの免税制度に対応しています。入口やレジに出ている「Tax Free」の表示を探しましょう。同じ店で同じ日に税抜5,000円以上買い、パスポートを見せる必要があります。2026年11月1日からは、レジで消費税込みの価格を払い、日本を出国するときの税関確認のあとで税金が戻ってくる仕組みになります。なお、食品やお酒以外の飲み物の消費税は10%ではなく8%です。
  • ポイントカードはすぐ貯まる — マツキヨのアプリ、ツルハ独自のカード、ほかのチェーンのポイントなど。旅行中に同じチェーンでよく買い物をするなら、登録しておく価値があるかもしれません。ポイントアップの日を設けているチェーンもあります。
  • 店によって値段が違う — 同じ商品でも、店ごとに値段が違うことがあります。たくさん買うなら比べてみましょう。
  • 薬剤師に質問されるのは普通のこと — 特定の種類の薬を買うときは、薬剤師から年齢や今飲んでいる薬などについて質問されます。薬の種類によっては、法律で決められている確認です。詮索しているわけではないので、簡単に答えればすぐに終わります。
  • 薬をまとめ買いする前に、持ち込みのルールを確認 — 日本の薬の中には、自分の国で制限されているものがあるかもしれません。スキンケアや化粧品なら、たいてい問題ありません。コデインや興奮作用のある成分を含む薬は、荷物に入れる前に確認しておきましょう。

クイズで確認

ドラッグストアでの振る舞いが身についたか、3問で確かめてみましょう。20秒ほどで終わります。

Quick check

Can you spot the right move?

  1. Q1 日本のドラッグストアで、テスターのコスメを顔全体に塗ってもいい?

  2. Q2 日本の薬を持ち帰る前に、持ち込みのルールを確かめたほうがいい?

  3. Q3 日本のドラッグストアで店員がついて回るのは、万引きを疑っているから?