にぎやかなお祭りの奥にある、神聖な部分
昔ながらのお祭りの多くは、神社と結びついています。屋台も人混みも行列も、今もしっかり息づいている信仰を中心に育ってきました。神輿を担ぐのは宗教的な行いですし、神社の神職は本物の神事を執り行っています。お祭りの始まりと終わりの祈りは、旅行者に見せるための出し物ではありません。
この二つの顔があるからこそ、マナーが大切になります。気軽に楽しめる部分と神聖な部分が同じ場所で重なり合っていて、「楽しい縁日」と「神事の最中」の境目がいつもはっきりしているとは限りません。そこをうまく見分けられる旅行者は、自撮りのためにうっかり行列の真ん中を横切ってしまう旅行者より、いい体験ができることが多いです。
お祭りは、祈りの上に成り立つにぎわいです。にぎわいは存分に楽しんで、祈りは踏みにじらないようにしましょう。
知っておくと役立つこと
- 三大祭 — 京都の祇園祭(7月)、大阪の天神祭(7月24〜25日)、東京の神田祭(5月、本祭は奇数年のみ)。どれかに合わせて旅の計画を立てる価値は十分にあります。三大祭のほかにも、青森のねぶた祭(8月、明かりの灯った巨大な山車)と徳島の阿波踊り(8月、街を練り歩く踊り)は忘れられない体験になります。
- 小さな地元のお祭りのほうが楽しいことも多い — 東京郊外の静かな町の神社のお祭りや、地方の村の季節のお祭りなら、旅行者は少なく、地元の人の温かさに触れられ、屋台にも気軽に近づけます。泊まっているホテルで地元の行事を聞いてみましょう。
- 花火大会 — 川の上で打ち上げられる夏の花火は、お祭りの中でもひとつのジャンルです。東京の隅田川花火大会には100万人近くの人が集まります。地元の人は何時間も前から場所取りをします。シートを持っていき、ゴミはすべて持ち帰り、花火のあとの名物とも言える電車の大混雑は覚悟しておきましょう。
- 旅行者の浴衣は歓迎される — 夏祭りに浴衣(気軽に着られる夏の着物)をレンタルして着るのはよくあることで、喜ばれます。大都市のレンタル店には、着付けまでしてくれるプランがあります。着るときは、左の身頃が上にくるように(右前に)合わせましょう。逆の左前は、亡くなった人の着せ方です。
クイズで確認
お祭りでの振る舞い方が身についたか、3問で確かめてみましょう。