日本のお正月2027 — 開いてる店・閉まってる店

お正月(1月1〜3日)は日本でも特に大きな祝日のひとつです。多くの店が閉まり、神社は初詣で大混雑。街の雰囲気もがらりと変わります。どんな様子なのか、先に知っておきましょう。

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1月1〜3日も街がいつも通り動いていると思い込む

1月1日、人影のない東京の商店街にバックパックを背負った戸惑った観光客2人が立っている。シャッターが下りた店舗や閉店の張り紙の前で紙の地図を手に困惑し、昼間なのに不気味なほど静まり返り通行人もいない
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お正月の予定を、普通の週末と同じ感覚で立てる

1月1〜3日前後、とりわけ元日は、日本の多くのお店や施設が休みになります。たくさんのレストランや個人商店、多くの美術館、昔ながらの市場、そしてデパートも閉まります(デパートは2日に営業を再開するところが多く、3日からのところもあります)。東京・大阪・京都のような大都市でも、元日はいつになく静かに感じられることがあります。いつものにぎやかな街を期待して来た旅行者は、静まり返った、ときには少し不気味なほどの街に出くわし、食事や過ごし方を探すのに本当に苦労することがあります。

元日、明るい日本のコンビニの店内で、笑顔の観光客2人が棚からおにぎりや弁当を落ち着いて選んでいる。背後には24時間営業の表示、入り口には小さな門松の飾りが見える
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休みを前提に計画する。頼れるのはコンビニ、チェーン店、一部の観光地

開いているのは、コンビニ(ほとんどは24時間営業のまま)、一部のチェーン店(特にファストフードやファミレス)、駅、空港、ホテル、そして一部の観光地(お正月に合わせて開けている寺社や美術館もあります)。閉まっているのは、昔ながらの飲食店の多く、個人商店、多くの観光施設、デパートです(デパートはほとんどが1月1日は休みで、2日か3日に「福袋」の初売りで営業を再開します)。最初の数日の食事は、コンビニとチェーン店を中心に考えておきましょう。

混雑を理由に初詣をあきらめる

有名な神社の鳥居の前で、ためらった様子の観光客が冬の冷気の中、何百人もの初詣客が遠くまで連なる何キロもの行列を見て肩を落とし、残念そうな表情で背を向けて歩き去る
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大きな神社はものすごい人混みだと聞いて、初詣に行かない

初詣(その年最初の神社へのお参り)は、日本のお正月を代表する大きな行事のひとつです。1月の最初の3日間で、何千万人もの人が神社を訪れます。東京の明治神宮、京都の伏見稲荷大社、大阪の住吉大社のような有名な神社では、行列がとても長くなることがあります。人混みを避けてまったく行かない旅行者もいますが、もったいないことです。初詣は、旅行者が体験できる中でもとりわけ日本らしい行事のひとつだからです。

早朝、近所の小さな神社で、冬コートを着た礼儀正しい観光客2人が静かに参拝している。一人は木の賽銭箱に小銭を投じ、もう一人は手を合わせてお辞儀。頭上には注連縄と紙垂が見え、周囲には地元の人が数人いるだけ
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近所の小さな神社に行くか、有名な神社なら空いている時間を狙う

近所の小さな神社は初詣でもそれほど混まず、かえって趣があることも多いです。1月2日や3日の早朝なら、静かな中でゆっくりお参りできます。明治神宮のような有名な神社は、大混雑そのものが体験です。行列もお正月の一部で、いちばん混む時間に行けば、日本中の人と同じ行事に加わることになります。間をとるなら、有名な神社に空いている時間(たとえば開門直後の早朝)に行くか、たいてい人出が減ってもまだお正月の雰囲気が残る1月4〜7日に行くのがおすすめです。

お正月の料理や飾りの意味を知らずに過ごす

伝統的な日本の店の入り口に立派な門松としめ縄が飾られているのに、観光客がスマホを見ながら退屈そうな表情でその前を通り過ぎ、周囲の色鮮やかなお正月飾りに全く気づいていない
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おせち料理やお雑煮を味わわず、門松や注連縄の意味も知らずに通り過ぎる

日本のお正月には、豊かな食の伝統(1月1日に食べる、縁起物を詰めた重箱のおせち料理や、お餅の入った汁物のお雑煮)と、飾りの伝統(玄関先に立てる松と竹の門松、神聖な縄である注連縄)があります。これを知らない旅行者は、気づかずに通り過ぎたり、伝統的な料理を食べずに終わったりします。ほかに目的があるならそれでもかまいませんが、目の前のものの意味がわかると、旅はぐっと豊かになります。

低いテーブルでお正月の重箱を囲む観光客2人が満面の笑みで、黒豆・伊達巻・海老などの縁起物が詰まったおせち料理と餅の入ったお雑煮を分け合い、感謝の気持ちで箸を構えている
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ホテルや飲食店でおせちを味わい、飾りに目を留め、お正月の神社を訪れる

一部のホテルや飲食店では、1月1日にお正月の特別メニューとしておせち料理を出しています。お重ひとつでも、伝統の味を十分に楽しめます。門松(松と竹の飾り)は、お店の入り口や昔ながらの家の前に飾られているので、探してみてください。神社には、稲わらの注連縄と白い紙垂(しで)が飾られています。初詣の時期に神社を訪れれば、お正月の飾りをひと通り見ることができます。

除夜の鐘を聞き逃す

大晦日の深夜近く、ホテルの部屋のベッドにぐったり座った観光客2人が、ありがちなカウントダウン番組を映すテレビを退屈そうに眺めている。近くの寺で除夜の鐘が鳴っていることに全く気づかず、周りにはお菓子の包み紙が散らばっている
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大晦日の夜、煩悩を払う108回の鐘を聞き逃す

大晦日(12月31日)の夜、日本各地の多くのお寺が真夜中をはさんで大きな鐘を108回つきます。これが除夜の鐘です。108という数は仏教でいう108の煩悩を表し、鐘をつくことで煩悩を払って新しい年を迎えるといわれています。お正月を代表する伝統行事のひとつで、多くのお寺では鐘つきを見学でき、参加させてもらえるところもあります。

深夜、雪の積もった寺院の境内に冬コートを着た観光客2人が静かに立ち、僧衣の僧侶が大きな撞木を引いて巨大な梵鐘をつく除夜の鐘を見守っている。提灯の柔らかな灯りの中、平和で敬意に満ちた表情
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大晦日の夜はお寺に行って鐘の音を聞く

除夜の鐘を一般に公開しているお寺はたくさんあります。真夜中の少し前から始まり、年が明けてから終わるまで、僧侶が大きな鐘を順に108回つく様子を境内から見ることができます。参拝者も鐘をつかせてもらえるお寺もあります(無料のところもあれば、少額のお布施を納めるところもあります)。泊まっている場所の近くで、除夜の鐘の案内を出しているお寺を探してみましょう。欧米式のカウントダウンとはまったく違う、静かで心が落ち着く時間です。

日本のお正月が特別な理由

お正月は、日本でいえばクリスマスのようなものです。多くの人が家族のもとへ帰り、決まった料理を食べ、毎年決まった習わしをなぞる、年にいちどの祝日です。家じゅうを大掃除し、おせち料理(縁起物を詰めた重箱)を用意し、12月31日には年越しそばを食べ、初詣で神社にお参りし、子どもにはお年玉(お金の贈り物)をあげます。いくつもの習わしが重なった、儀式のような、心のこもった行事です。

旅行者にとっての現実は、はっきりしています。1月1〜3日前後、特に元日は、閉まっているところが多いのです。たくさんのレストランや個人商店、美術館、市場が休みになります。東京や大阪でさえ、多くの人が家で家族と過ごすため、昼間は不思議なほど静かに感じられることがあります。その一方で、神社は初詣の人であふれ返ります。休みを前提に計画を立てれば素晴らしい時期ですが、いつも通りの営業を期待して来ると、つらい思いをすることになります。

日本のお正月は、にぎやかに祝うものではなく、静かに、丁寧に迎えるもの。そしてその間、多くのお店は休みです。

知っておくと役立つこと

  • 福袋 — 1月2日(店によっては3日)、多くのデパートが営業を再開し、中身の見えない「福袋」を売り出します。中身はたいてい値段以上の価値があります。開店前から行列ができることも多く、人気の福袋はすぐに売り切れることがあります。ちょっとしたスポーツのような買い物で、好きな人には本当に楽しいイベントです。
  • 年越しそば — 12月31日、日本の家庭では「年越しそば」を食べます。年が変わる前に食べる温かいそばです。細く長いそばは長生きを、切れやすいそばはその年の苦労を断ち切ることを表しています。12月31日の夕方に、営業しているそば屋を探してみましょう。旅行者でもいちばん気軽に参加できるお正月の伝統のひとつです。
  • 静かな元日の朝 — お正月ならではの日本を味わいたいなら、1月1日の朝に散歩してみましょう。車も人も少なく、多くの家の玄関にはお正月の飾りがあり、いつもとは違う静けさに包まれています。カメラを持って、朝の光の中で住宅街を歩いてみてください。記憶に残る日本の一面に出会えます。
  • 有名な神社の長い行列 — 東京の明治神宮は日本でいちばん初詣客が多い神社で、大晦日の夜から1月1日にかけてのピーク時には長く待つことになります。混雑を避けて初詣をしたいなら、1月2日か3日(またはその週の後半)の開門直後の早朝を狙いましょう。あるいは、さっとお参りを済ませられる近所の小さな神社を選ぶのも手です。

クイズで確認

お正月の過ごし方がわかったか、3問で確かめてみましょう。

Quick check

Can you spot the right move?

  1. Q1 1月1〜3日、日本のお店やレストランの多くは通常通り営業している?

  2. Q2 初詣(その年最初の神社へのお参り)は、人混みがあっても体験する価値がある?

  3. Q3 大晦日の除夜の鐘は108回つく?