節分 — 豆まき、無言で食べる恵方巻、2月初めの行事

2月の初め、煎った豆をまいて厄を追い払い、その年の恵方を向いて太巻きを黙って丸ごと食べ、年の数だけ豆を食べる。節分の正しいやり方を解説します。

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どんな豆でも、どこにでもまく

節分に部屋中で適当な方向に煎っていない豆を投げる観光客、家族が鬼のお面を持って困惑している様子
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生の豆をひとつかみ取って、部屋中にまき散らす

節分の豆まきには、決まったやり方があります。使うのは**煎った大豆**(炒り豆)です。生の豆でも、落花生でもありません(ただし、雪の多い北日本などでは、拾いやすいように落花生をまく地域もあります)。まき方も適当ではありません。開けたドアや窓の外に向かって「**鬼は外!**」と言いながらまき、それから家の中に向かって「**福は内!**」と言いながらまきます。生の豆は、落ちたところから芽が出ると縁起が悪いとされています。向きの決まりを飛ばしてしまうと、豆まきの意味がなくなってしまいます。

赤い鬼のお面を被った親に向かって開いたドアの近くで煎った大豆を投げる日本の家族、子どもたちが豆を握って笑っている様子
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煎った大豆を、外に向けてから内に向けて、掛け声と一緒にまく

スーパーでは1月下旬から、節分用に袋詰めされた**福豆**(あらかじめ煎ってある大豆)が売られています。安くて、どこでも手に入ります。昔から、豆をまくのは家長か、その年の干支に当たる**年男**・**年女**の役目とされてきました。今の多くの家庭では、親(お父さんが多い)が鬼のお面をかぶって鬼の役をします。ほかの家族はその鬼に向かって、ドアの外へ「鬼は外!」と豆を投げ、それから向きを変えて家の中に「福は内!」と豆をまきます。にぎやかで、散らかって、子どもたちは大喜びです。👹

恵方巻をしゃべりながら食べる

節分の夜のディナーテーブルで、切った恵方巻をシェアしながら楽しくおしゃべりして異なる方向を指差しているグループ
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友達とおしゃべりしながら、恵方巻を切り分けて食べる

節分のもうひとつの大事な行事が、**恵方巻**を食べることです。恵方巻は切っていない太い太巻きで、一度に丸ごと食べます。決まりは、**ひと言もしゃべらずに**、**切らずに**、**その年の恵方を向いて**食べること。食べながらしゃべると福が逃げる、切ると縁が切れるといわれています。人と分け合うのも、本来の意味から外れてしまいます。5人が食卓で同じ方向を向いて、黙々とかぶりついている光景は、なんとも滑稽に見えます。実際に滑稽なのですが、それこそがこの行事の楽しさでもあります。

ディナーテーブルで切っていない太い恵方巻を無言で食べる人、壁の時計と同じ方角を向いている様子
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黙って、切らずに、その年の恵方を向いて食べる

恵方巻を丸ごと1本持ち、その年の恵方(調べればすぐわかりますし、スーパーでは恵方巻の包装に方角が書いてあります)を向いて、心の中で願い事をしながら(目を閉じる人も多いです)、しゃべらずに一気に食べきります。恵方は、昔の暦の十干にもとづいて、西暦の下1桁によって毎年変わり、2027年は**北北西(やや北)**です。食べ終わるまでには少し時間がかかります。あごが疲れますが、その間ずっと願い事のことを考えている。それがこの行事です。

食べる豆の数を間違える

節分に観光客が煎った大豆を巨大なランダムな一握り、数えずに一気に食べている様子
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豆をひとつかみ食べて、それで終わりにする

豆まきのあとには、豆を食べる小さな習わしがあります。**自分の年齢と同じ数**、または**年齢より1つ多い数**(家によって違い、1つ多いのはこれからの1年の福を願う意味があります)の豆を食べるのです。そうすることで、豆の福を自分に取り込み、1年を元気に過ごせるとされています。数を気にせず、やたらとたくさん食べたり、つかんだ分だけ食べたりすると、この習わしの意味がなくなってしまいます。もちろん、数えているのは自分だけですが。

節分の夜、キッチンのテーブルで煎った大豆を 1 粒ずつ注意深く数えて食べる笑顔の年配の家族メンバー
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年の数を数え、家の習わしならもう1粒足して、1粒ずつ食べる

煎った大豆を年齢の数だけ数えます。35歳なら35粒、これからの1年の分を足す家なら36粒です。健康と幸せを願いながら、1粒ずつゆっくり食べましょう。子どもにとっては、6粒なら数えるのも簡単で、とても楽しい行事です。年配の家族にとっては少々骨の折れる作業で、毎年の笑い話になります。年の数でも、年の数に1つ足す数でも、どちらも正解で、地域によって違います。

違う日に行事をする

豆と鬼のお面を持って閉まった神社の外に立つ観光客、節分は前日だったと看板を見ている様子
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節分はいつも2月3日だと思い込む

節分は、春の始まりとされる**立春**(二十四節気のひとつ)の前日のことです。たいていの年は2月3日ですが、天文学的な暦の計算によって、ときどき1日ずれます。**2021年と2025年は2月2日**で、今後も2月2日になる年があります。2027年の節分は**2月3日**です。「節分は毎年2月3日」と思い込んで、違う日にお寺の節分祭に行ってしまうのは、ちょっとした初心者のミスです。大きなお寺の行事は、その年の実際の節分の日に合わせて行われます。

節分の午後、成田山新勝寺の混み合った群衆、高い壇上の寺の僧侶と大相撲力士が下に伸ばされた手に豆を投げている様子
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その年の節分が何日かを確かめる

2027年の節分は**2月3日**(水曜日)です。東京の浅草寺や増上寺、千葉の成田山新勝寺など、多くの大きな寺社では、力士や有名人、僧侶などが大勢の参拝客に豆をまく、大きな豆まきの行事が開かれます。2月上旬に日本にいるなら、こうした行事に出かけるのは、節分を体験するとてもいい方法です。大きな行事はとても混み合うので、早めに行きましょう。

節分とは

節分(せつぶん)は、文字どおり「季節を分ける」という意味で、暦の上で冬が終わり春が始まる節目の日です。こう書くと天文学の話のようですが、実際には、家庭でもお寺でも行われる、にぎやかで楽しい行事です。鬼の格好をする人がいて、家の中で豆を投げ合い、大きな太巻きを黙って壁を見つめながら食べる。日本の年中行事の中でも、とびきり楽しくて風変わりな行事のひとつです。

考え方はシンプルです。季節の変わり目は、昔から悪いもの(鬼)が入り込みやすい時期と考えられてきました。そこで、豆で鬼を追い払い、福を招き入れるのです。今の家庭では楽しい家族のイベントとして、お寺や神社では多くの人が集まる盛大な行事として行われています。

2027年の節分

  • 2027年の節分:2月3日(水)
  • 2027年の恵方:北北西(やや北)。方位磁針でいえばおよそ345°ですが、日本では単に「北北西」と呼ばれています。スーパーの恵方巻には、たいてい包装に方角の案内が印刷されています。
  • 主な豆まきの行事:浅草寺(東京)、増上寺(東京)、成田山新勝寺(千葉)、吉田神社(京都)。時間は寺社によって違うので、その年の予定をそれぞれ確かめましょう。

ほかにもある節分の習わし

  • 柊鰯(ひいらぎいわし) — 柊の枝に焼いたイワシの頭を刺したもので、玄関の外に飾ります。とがった柊の葉とイワシの強いにおいで、鬼を寄せつけないとされています。昔ながらの家では今も見かけることがありますが、今の多くの家庭では飾りません。
  • 子ども用の鬼のお面 — 節分のころには、紙の鬼のお面がお店で安く手に入ります。子どもたちは、豆まきで鬼の役になってお面をかぶるのが大好きです。
  • コンビニの恵方巻商戦 — 1989年にセブン-イレブンが広島で「恵方巻」の名前で売り出し、同社によれば1998年に全国に広げてから、恵方巻はコンビニやスーパーにとって大きな商戦になりました。コンビニチェーンは、節分の前から恵方巻の予約を受け付けています。

旅行者として参加するには

節分は、短期の旅行者でも参加しやすい日本の行事のひとつです。大きな寺社の豆まきはたいてい無料で見られ、混み合いますが、誰でも参加できます。舞台からまかれる豆をキャッチしてみましょう(受け取ると縁起がいいとされています)。コンビニで恵方巻を買ってみるのもいいですし、キッチン付きの宿に泊まっているなら、福豆を1袋買って、部屋で豆まきをしてみてください。宿のホストも、きっと喜んでくれるでしょう。

クイズで確認

節分の基本を3問で確かめてみましょう。

Quick check

Can you spot the right move?

  1. Q1 恵方巻は、ひと言もしゃべらずに食べるもの?

  2. Q2 豆まきでは、生の豆をまく?

  3. Q3 節分は、いつも2月3日?