アパート・マンションの騒音 — 壁は思っているより薄い

日本の集合住宅、特に木造の建物の多くは、足音や話し声、スーツケースのキャスター音、洗濯機の振動まで驚くほどよく伝えます。何時からが「夜遅く」なのか、そしてなぜ隣の人にはたぶん聞こえているのかを解説します。

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夜に洗濯機を回す

Airbnbのキッチンで夜遅くに洗濯機へ衣類を入れる旅行者と、薄い壁の向こうでベッドに横になったまま眠れずにいる隣人
NG

23時にようやくAirbnbに戻ってから、洗濯機を回し始める

日本の集合住宅、特に格安の賃貸や短期滞在向けの部屋によくある木造の建物は、振動がとてもよく伝わります。夜11時に洗濯機が脱水を始めると、低い振動音が壁や床を通って隣や真下の部屋に響きます。法律で決まっているわけではありませんが、**夜遅くや早朝(よく言われるのはだいたい20時〜朝8時)は、洗濯機・掃除機・音の大きい家電を使わない**のがよくある目安で、建物の規約にはっきり書かれていることもあります。これを破ると、苦情につながりやすくなります。

朝日が差し込む部屋で洗濯機を回す旅行者と、カウンターに置かれたコーヒーマグ
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洗濯は9時〜20時ごろに済ませる

洗濯機や乾燥機(それに掃除機など振動するもの全般)は、日中から夕方のうちに使いましょう。だいたい9時〜20時なら安心です。夜遅くに着いて服が雨でびしょ濡れなら、ひと晩干しておいて、洗濯は翌朝にしましょう。朝10時の洗濯ならご近所も気にしませんが、真夜中の洗濯はそうはいきません。

硬い靴や重い足音で歩き回る

2階の部屋をブーツで大股に歩く観光客と、下の階で迷惑そうに天井を見上げる住人
NG

2階の部屋で、ドスドスと床を踏み鳴らして歩く

足音は、日本の集合住宅で特に苦情の多い音のひとつで、調査によってはいちばん多いという結果も出ています。床、特に木造の建物の床は、かかとが着地するたびにドンという鈍い音を下の階へそのまま伝えます。硬い靴で歩く、かかとから強く踏み込む、物を取りに走る、子どもが跳びはねる。こうした音は下の部屋にはっきり聞こえています。

スリッパを履いて畳の部屋をそっと歩く旅行者と、玄関にきちんとそろえられた靴
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靴を脱ぎ、かかとを意識してそっと歩く

玄関で靴を脱ぐのは言うまでもありません。室内では、かかとから踏み下ろすのではなく、足の裏全体でそっと着地するように歩きましょう。子ども連れなら、カーペットやラグを敷くだけで驚くほど音が和らぎます。特に気をつけたいのは早朝(8時前)と夜遅く(22時以降)。周りが静かなぶん、足音がいつもより大きく響きます。

夜遅くに部屋で大声で話したり笑ったりする

夜、低いテーブルを囲んで飲み物を手に大笑いする3人の旅行者と、薄い壁の向こうで枕を耳に押し当てる隣人
NG

22時を過ぎても、電話や友人との会話で大声を出す

壁の薄い建物では、話し声が壁越しにかなりはっきり聞こえることがあります。隣の部屋の会話が一文まるごと聞き取れることもあるほどです。夜11時に旅行者のグループが笑い声を上げておしゃべりしていると、壁の向こうの住人には、まるで自分の寝室で話されているように聞こえます。旅行者向けの貸し部屋への苦情で、いちばん多いのは騒音です。

やわらかな照明の部屋で、ドアを閉め、テレビを小さな音で流しながら静かに本を読む旅行者
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22時ごろを過ぎたら声のトーンを落とす(早めならなおよし)

夕方から夜のはじめは、普通の声で話してかまいません。22時ごろから(早めならなおよし)は、図書館で話すくらいの小声に切り替えましょう。大笑いはしない、ビデオ通話や電話をスピーカーにしない。まだ盛り上がりたいなら外に出ましょう。日本には朝まで開いている居酒屋があります。部屋で過ごすなら、テレビの音量は小さめにして、部屋と部屋の間のドアは閉めておきます。

深夜に廊下でスーツケースを転がす

夜遅く、静かなマンションの廊下で硬いキャスターのスーツケースを引く旅行者と、ドアの下から薄明かりが漏れる住人の部屋
NG

夜遅くのチェックインで、キャスター付きスーツケースを廊下で引きずる

深夜1時、タイルや塩ビの床の廊下で硬いキャスターのスーツケースを転がすと、同じ階の部屋に迷惑なほど大きな音が響くことがあります。早朝便に合わせて朝5時に出発するときも同じです。廊下の物音、エレベーターの到着音、玄関先でのおしゃべり、ドアをバタンと閉める音も、根っこは同じ問題です。壁が薄く音が反響しやすい廊下では、そこで起きる音がすべて大きく響いてしまいます。

夜のマンションの廊下で、スマホのライトを低く持ち、スーツケースを持ち上げて静かに運ぶ旅行者と、そっと閉められたドア
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静かにすべき時間帯は、荷物を持ち上げて運ぶ

夜遅くや早朝(だいたい22時〜朝8時、早めならなおよし)に到着・出発するなら、スーツケースは持ち上げて、廊下やロビー、エレベーターを運びましょう。共用部分ではささやき声で話します。部屋のドアはそっと閉め、バタンと鳴らさないこと。フードデリバリーを受け取るとき、ドアの前で友人と話すとき、買い物袋を運び込むときも同じです。夜11時にすることは、すべて音を立てずに済ませるのが理想です。🔕

日本の集合住宅の壁は、なぜこんなに薄いのか

日本の集合住宅の多く、特に古い物件や小さい物件は、木造か軽量鉄骨造です。建築費が安く、工期も短く済みます。その代わり、音はよく伝わります。**鉄筋コンクリート造(RC)や、さらに重い鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC)**の建物はずっと静かですが、そのぶん高くなります。

つまり、Airbnbやウィークリーマンション、安めのアパートメントホテルに泊まるなら、隣の人にはほぼすべて聞こえていると考えておきましょう。 考えすぎではなく、建物の構造上そうなっているのです。

静かにすべき時間帯の目安

全国共通の決まりはありませんが、集合住宅の「静かにする時間」としてよく言われる目安は次のとおりです。

  • 話し声・テレビ・足音:だいたい22時〜朝8時は控えめに
  • 振動する家電(洗濯機、乾燥機、掃除機):だいたい20時〜朝8時は使わない

建物によっては、独自の時間を決めていることもあります。ホストから案内があるはずですが、なければこのおおまかな目安に従いましょう。

いつでも気にせずしていいこと

  • 日中に普通の声で話す
  • シャワーを浴びる(夜は短めに。配管の音が響きます)
  • キッチンを使う(電子レンジやコンロは問題ありません)
  • 常識的な音量でテレビを見る
  • 部屋でふだんどおりに過ごす

騒音のルールは夜遅くの大きな音と振動についてのもので、一日中黙っていなければならないわけではありません。部屋での滞在は楽しみつつ、夜が更けてきたら静かに過ごすモードに切り替えましょう。

隣の人から苦情が来たら

ドアをノックされて「静かにしてください」と言われたら、こう対応しましょう。

  1. 心から謝る:「すみませんでした」。
  2. すぐに原因を止める。洗濯機を止める、声を落とす、その壁から離れる。
  3. 言い返さない、事情を説明しない、「もうしません」と約束もしない(そもそも起きるべきではなかったことです)。とにかく直しましょう。

苦情が続くと、ホストや管理会社に連絡が行って対応されることが多く、ゲストとしての評価にもはっきり響くことがあります。

クイズで確認

集合住宅の騒音について、3問で確かめてみましょう。

Quick check

Can you spot the right move?

  1. Q1 日本の集合住宅で、真夜中に洗濯機を回してもいい?

  2. Q2 足音は、下の階の部屋に本当に聞こえている?

  3. Q3 深夜1時に到着したとき、廊下でキャスター付きスーツケースを転がしてもいい?