なぜ日本のゴミ分別はここまで細かいのか
ホテルの部屋のゴミ箱しか使ったことがなければ、日本のゴミ出しがどれほど本格的なのか、気づかないまま帰国することになるでしょう。でも、Airbnbやウィークリーマンション、友人のアパートに泊まると、その全体像が見えてきます。キッチンにはゴミ箱がいくつも並び、冷蔵庫にはラミネートされた収集カレンダー、シンクの下には色分けされた袋。ルールは笑ってしまうほど細かく感じられるかもしれません。
これにはちゃんと理由があります。日本は人口密度が高く、埋め立てに使える土地がとても限られています。そのため何十年も前から、燃えるゴミは焼却し、それ以外はできるだけリサイクルするというやり方がとられてきました。だから仕組み全体が「出すときに分ける」ことを前提にできていて、一軒一軒の家庭がリサイクルの最初の担い手になっています。1990年代に環境対策が大きく進んで今の厳しい分別区分ができあがり、それ以来ますます細かくなっています。
住んでいる人にとって、分別は役所からの「お願い」ではなく、ご近所の目で守られている暗黙のルールです。ゴミ袋は屋外の共用の集積所に出すので、誰が何を出したかは近所の人にわかることが多いのです。中身が間違っていたり収集日を間違えたりした袋には、警告シールが貼られることが多く、「出し直してください」という意味で、みんなの目に触れる場所に残されます。
旅行者が、初日から全部のルールを覚えている必要はありません。でも自炊をするなら、分別しようと努力することは求められます。自己流で済ませず、ホストからもらった案内をきちんと確認しましょう。
まとめると:燃えるゴミ・燃えないゴミ・ペットボトル・缶・びん・プラスチック容器包装に分ける。資源ゴミはすすぐ。それぞれ決められた日にだけ出す。宿のゴミは絶対にコンビニのゴミ箱に捨てない。
知っておくと役立つこと
- ホテルならおまかせでOK — 一般的なホテルや旅館に泊まるなら、分別はたいていスタッフの仕事です。ほとんどの場合、部屋のゴミ箱を使えば大丈夫です。この記事は、主にAirbnbやウィークリーマンション、長期滞在の人に向けたものです。
- 無料の多言語ゴミ分別ガイド — 自治体は分別ガイドを出していて、英語・中国語・韓国語版をウェブサイトで無料公開している都市も多くあります。「(市区町村名) gomi guide English」で検索すれば、すぐに見つかることもよくあります。
- 指定ゴミ袋 — 自治体によっては、スーパーなどで売っている色やロゴ入りの指定ゴミ袋を使わなければなりません。そうした地域では、手持ちの適当な袋で出すと回収されずに残されます。
- 街なかにゴミ箱がほとんどない — 日本の街にはゴミ箱がとても少ないことにも気づくはずです。これはまた別の話なので、ゴミ箱がない理由の記事で詳しく紹介しています。要するに、ゴミは宿に戻るまで持ち歩くのが基本です。
- 恥ずかしい警告シール — 分別を間違えたり収集日以外に出したりすると、多くの自治体では収集作業員が警告シールを貼り、袋を集積所に置いていきます。たいてい罰金ではありませんが、かなり恥ずかしいものです。近所の人にも気づかれます。
クイズで確認
ルールが身についたか、はい・いいえで答える3問で確かめてみましょう。