日本の試着室マナー:靴を脱ぐ、フェイスカバーをかぶる、スタッフにひと声かける

日本の試着室には、海外から来た人が見落としがちな暗黙のルールがいくつかあります。一段高い床では靴を脱ぐ、メイクが服につかないよう紙のフェイスカバーをかぶる、入る前にスタッフにひと声かける。この3つを押さえておきましょう。

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一段高い試着室に靴のまま上がる

外履きのスニーカーのまま一段高い試着室の床に上がる買い物客
NG

一段高くなった試着室の床に、靴のまま上がってしまう

日本の試着室は、床が売り場より数センチ高くなっていたり、カーテンのすぐ内側にマットが敷いてあったりすることがよくあります。この段差は、日本の家の玄関と同じ考え方で、「ここから先は土足禁止」という区切りです。スニーカーのまま上がると、靴を脱いで使うはずの場所を汚してしまいますし、スタッフにも気づかれます。もちろん段差のない試着室もあります。間違いのもとは、「どこでも靴のままでいい」と思い込んでしまうことです。

土足禁止の表示の横で、一段高い試着室の手前で靴を脱ぐ買い物客
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段差、スリッパ、「土足禁止」の表示があるか確かめる

入る前に、ちょっと足元を見てください。床が一段高くなっていたりマットが敷いてあったりしたら、靴を脱いで手前に揃えて置きます。スリッパが用意されていることもあります。「土足禁止」と書かれた小さな表示や、靴に斜線を引いたイラストがあることもあります。床が売り場と同じ高さで、マットも表示もなければ、靴は履いたままでかまいません。難しく考える必要はありません。迷ったら、ほかのお客さんが試着室の前で靴をどうしているかを見て真似しましょう。👗

頭からかぶる服にメイクをつけてしまう

白いトップスを頭からかぶり、襟にファンデーションの汚れをつけてしまう買い物客
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トップスを頭からかぶって、襟にファンデーションをつけてしまう

海外からの旅行者の多くが気づかないのがこれです。シャツやワンピースを頭からかぶると、ファンデーションや口紅、パウダーが襟の内側や首まわりにそのままついてしまいます。まだ買っていない服だと、これは本当に困ったことになります。白いブラウスにベージュのメイク汚れがつけば、お店はその服を売れなくなるかもしれませんし、スタッフに気づかれたら気まずい思いをするでしょう。自分の国なら気をつけて着るだけのところですが、日本では汚れを防ぐための道具を用意しているお店が多いのです。それを使わないのはもったいない話です。

トップスを試着する前に薄い紙のフェイスカバーを頭からかぶる買い物客
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フェイスカバーを使う

多くのお店では、フェイスカバーが用意されています。薄いガーゼや不織布でできた袋状のカバーで、試着室に入る前にスタッフが渡してくれることもあれば、室内に置いてあることもあります。頭からかぶる服を試着する前に、これを顔から頭にかぶっておけば、メイクは服ではなく使い捨てのカバーのほうにつきます。初めてだと少し間の抜けた姿に感じるかもしれませんが、気にしなくて大丈夫。使うために置いてあるものです。見当たらないときは、トップスをゆっくり丁寧にかぶるか、スタッフに「フェイスカバーありますか?」と聞いてみてください。たいていすぐに出してくれます。👗

服を抱えて黙って試着室に入る

大量の服を抱えて試着室のカーテンの奥に入っていく買い物客
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服をどっさり抱えてスタッフの前を素通りし、カーテンの奥に入ってしまう

日本の服屋さんの多くでは、試着の前にスタッフにひと声かけるのが普通で、服をたくさん抱えて黙って試着室に入るのは歓迎されません。声をかけないと、スタッフは何を持って入ったのか把握できません。10着も抱えてすっと通り過ぎると、呼び止められて気まずくなったり、怪訝な顔をされたりします。

点数を数えながら買い物客に番号入りの試着室の札を渡すスタッフ
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入る前にスタッフにひと声かける

近くのスタッフに声をかけ、持っている服を見せながら「試着してもいいですか?」と聞いてみましょう。多くのお店では、スタッフが試着室を開けて案内してくれます。何を持って入ったかを把握しているお店もあります。一度に持ち込む数を減らすよう言われたら、まず何点か試着して、それから入れ替えます。残りはスタッフに預けるか、近くのラックに置いておけば大丈夫です。問い詰められるわけではなく、ちょっとした気持ちのいいやりとりです。これがあるおかげで、試着がスムーズに進みます。👗

買っていない服のまま売り場を出る、試着室を散らかしたままにする

買っていないジャケットを着たまま店の入口を出る買い物客と、試着室に残された裏返しの服の山
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「友達に見せたい」と店の外に出たり、裏返しの服を山積みにして出てきたりする

やってはいけないことが2つあります。ひとつは、お金を払っていない服を着たまま売り場を離れること。外で待っている友達に見せようとジャケットを着たまま入口を出れば、万引きとまったく同じに見えるので、スタッフが慌てて飛んでくるでしょう。もうひとつは、試着室を散らかしたまま出てくること。服は裏返し、ベンチの上にくしゃくしゃの山、ハンガーはあちこちに。スタッフにも次のお客さんにも余計な手間をかけさせますし、日本のやり方とは正反対です。

試着室で笑顔のスタッフにきれいにたたんだ服を返す買い物客
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「すみません」と「ありがとう」を添えて、きれいに返す

試着した服を着たまま店の外には出ず、終わったら「すみません」とスタッフを呼びましょう。裏返しになった服は表に戻し、ハンガーにきちんと掛け直して、まとめて返します。買うものは指さして「これお願いします」と伝え、残りはそのまま返せばOKです。受け取ってもらうときに「ありがとう」とひとこと添えるだけで、印象はぐっと良くなります。スタッフもうれしいものです。👗

日本の試着室は、ここがちょっと違う

日本での試着は、カーテンに鏡にベンチと、ぱっと見はどこの国とも変わりません。でも実は、多くの旅行者が誰からも教わらない小さな習慣がいくつかあります。そのほとんどは、日本のお店でよく見られる2つの考え方から来ています。次の人のために商品をきれいに保つこと、そして何がどこにあるかをきちんと把握しておくことです。何に気をつければいいかがわかれば、難しいことはひとつもありません。ただ、ブラウスにメイクをつけてしまう前には、誰も教えてくれないのです。

靴、顔、ひと声

旅行者がつまずきやすい順に、3つのポイントを紹介します。

  • 一段高い床。 試着室の床が一段高かったりマットが敷いてあったりしたら、家に上がるときと同じように靴を脱ぎます。「土足禁止」の表示や、置いてあるスリッパが目印です。段差も表示もなければ、靴は履いたままで大丈夫です。
  • フェイスカバー。 薄い紙のカバーは、飾りではありません。フェイスカバーを頭からかぶってからトップスを着れば、メイクは襟ではなく使い捨てのカバーにつきます。
  • ひと声。 多くのお店では、試着の前にスタッフに声をかけてほしいと考えています。「試着してもいいですか?」と聞けば、スタッフが試着室を開けてくれることも多いです。

最後まできれいに

試着が終わったときのマナーはシンプルです。お金を払っていない服のまま売り場の外に出ないこと、そして全部きれいに返すこと。裏返しの服は表に戻し、ハンガーに掛け直して、「すみません」とスタッフに声をかけて渡し、最後に「ありがとう」と添えましょう。きれいに使うことは、それだけで礼儀の半分です。

クイズで確認

次の買い物の前に、靴・顔・ひと声の流れをおさらいしましょう。はい・いいえで答える3問です。

Quick check

Can you spot the right move?

  1. Q1 試着室の床が一段高かったりマットが敷いてあったりしたら、靴を脱ぐべき?

  2. Q2 フェイスカバーは、メイクが服につかないようにするためのもの?

  3. Q3 買っていない服を着たまま、友達に見せるために店の外に出てもいい?