なぜ贈り物にこれほど決まりごとがあるのか
日本では、贈り物がよくやりとりされます。人の家を訪ねるとき、旅行から帰ったとき、季節の節目、結婚式やお葬式、新しい仕事を始めるとき。日々の暮らしの中でこれだけ多くの贈り物が行き交うので、中身の品物と同じくらい渡し方が重みを持つ、細かいマナーができあがってきました。両手で渡すこと、包装、控えめなひとこと、すぐには開けないこと。どれも、品物よりも人と人との関係を中心に置くためのものです。レジ袋に入れたまま片手でひょいと渡され、その場で開けられた贈り物は、品物ばかりが前に出て、相手との関係が後ろに引っ込んでしまっています。日本の贈り物の文化が大切にしているものとは正反対です。
目安は:両手で渡す、包んだまま受け取る、ひとことは一度だけ、開けるのはあとで。
知っておくと役立つこと
- お土産 — 旅行から帰ったら、職場の人や友人に、その土地のお菓子を箱で配るのが定番です。大きな駅には、まさにこのための箱入りのお土産を並べたお店がいくつもあります。お菓子が個包装になっていて、職場で配れるくらいの数が入っています。
- 包装も贈り物の一部 — 日本の百貨店では、美しくギフト包装をしてくれます。無料のことも多いです。改まった贈り物は、ふつう包装してから渡します。海外から贈り物を持ってくるなら、日本のお店で包み直してもらうことを考えてみてください。
- 結婚式やお葬式の現金 — 日本ではごく普通のことです。結婚式の現金は飾りのついた祝儀袋に、お葬式の現金は不祝儀袋に入れます。こうした封筒には水引の色や表書きに独自の決まりがあるので、改まった式に出席するなら、別に調べておきましょう。
- お返し — 日本で贈り物をもらったら、何かお返しをするのが一般的です。目安はもらった品の半分から3分の1ほど(半返し)で、同じ額を返すと、贈り物を受け取らないという意味に取られることがあります。旅行者の一度きりのやりとりなら必須ではありませんが、付き合いが続く相手なら期待されることが多いです。
クイズで確認
贈り物のマナーを3問でおさらいしましょう。20秒ほどで終わります。