日本のカラオケに独特のルールがある理由
たいていのグループにとって、日本のカラオケは見知らぬ人の前でステージに立って歌うものではありません。友達と予約した個室(カラオケボックス)にこもって、90分や2時間を過ごすものです。カラオケ店に入ってフロントで人数と時間を伝えると、部屋番号を教えてもらえます。その時間、防音の部屋はあなたたちだけの小さなお城です。観客もいなければ、ほかのテーブルの目もありません。仲間と、マイク数本、ソファ、曲を探すタブレットがあるだけです。
この形式だからこそ、マナーも変わります。個室なので、大事なのは「観客を楽しませること」ではなく、「一緒に過ごす間、周りに気を配ること」です。順番に歌う。恥ずかしがり屋の人でも安心してマイクを持てるよう、大きな声援を送る。飲み物や軽食を頼んで盛り上がりを保つ(お店もそれを前提にしています)。89分目になって慌てないよう、時間を見ておく。「のど自慢大会」というより、「音響設備が最高のお泊まり会」に近い感覚です。
もうひとつはっきり言っておきたいのは、日本のカラオケは歌のうまさを競う場ではないということです。大事なのは、仲間とのつながり、思い切り発散すること、そしてノリのよさ。歌がうまい人がいなくても、最高に盛り上がれます。全力で盛り上げて、みんなが知っている曲を選べれば、それだけで十分です。
ひとことで言えば:リモコンは回す、誰の歌にも声援を、最低1ドリンクは注文、帰る前にフロントで精算。
知っておくと役立つこと
- フリータイム(時間無制限) — 多くのチェーンに、決まった時間帯なら何時間いても定額の「フリータイム」があり、たいてい平日の昼間がいちばん安くなっています。料金表の「フリータイム」は、このプランのことです。予定のない雨の午後にぴったりです。
- 英語の曲もたくさんある — ビッグエコーやカラオケ館などの大手チェーンが使っているJOYSOUNDやDAMには英語の曲が入っていて、リモコンの多くは英語で表示・検索できます。日本語の曲しか歌えない、ということはありません。
- タンバリンとマラカスはみんなのもの — 部屋に置いてあれば、誰が使ってもかまいません。歌っている人に伴奏が聞こえるくらいに、軽く鳴らしましょう。
- フリータイムは時間あたりで割安なことが多い — 数時間いるつもりなら、定額の「フリータイム」があるか確かめてみましょう。特に昼間は、1時間ずつ借りるより安くなることが多いです。
- 24時間営業の店もある — 深夜のフリータイムを用意して夜通し営業している店もあり、「終電を逃したから朝までカラオケ」は大都市ではよくあることです。
クイズで確認
カラオケルームの基本がわかったか、3問で確かめてみましょう。20秒ほどで終わります。