家に招かれるのは、思っている以上に特別なこと
「今度うちに遊びにおいでよ」が気軽な誘いである国は多いでしょう。でも日本では、家はプライベートで大切に整えられた空間なので、家に招くのは相手を信頼しているというはっきりしたしるしです。友人同士でも、お互いの家ではなくレストランやカフェで会うことがよくあります(家に招かれることを「お宅訪問」といいます)。だからこそ、招かれたときは細かいところまできちんとしておきたいもの。とはいえ、堅苦しく構える必要はありません。ホストがさりげなく見ているのはいくつかの所作だけで、一度覚えてしまえば何の苦労もありません。
到着してからの流れ
マナーのほとんどは最初の数分に詰まっていて、しかもあっという間に過ぎていきます。順番を頭に入れておくと安心です。到着したら、玄関でホストに挨拶して中に入ります。玄関では、前を向いたまま靴を脱いで靴下で上がり、靴のつま先を戸口に向けて端にそろえます。部屋に通されたら、席へ案内してもらいます。ホストに任せて、上座に自分から座らないようにしましょう。
手土産を渡すのはそのあとです。袋から出して、両手で、品物の正面をホストに向け、控えめなひと言を添えます。手土産がこの流れの終わりのほうにあることに注意してください。ドアが開いたとたんに渡そうとして、ここでつまずく人がたくさんいます。
スリッパ、畳、そして帰るタイミング
家の中では、たいてい室内用のスリッパを出してもらえます。スリッパはどこでも履いてかまいませんが、畳の部屋だけは例外です。畳は靴下で上がる場所なので、スリッパは畳の手前で脱ぎます。また、トイレには専用のトイレ用スリッパがあり、これは決してトイレの外に履いて出てはいけません。入口で履き替えましょう。これを忘れるのは外国人のお客さんにありがちな定番の失敗なので、頭の片隅に留めておいてください。
帰るタイミングは、その場の空気で判断しましょう。湯のみが片付けられ、会話が途切れがちになってきたら、そろそろ帰る合図です。玄関で心を込めてお礼を言い、翌日に短いお礼のメッセージを送れば、ちょっとしたことでも相手にはしっかり伝わります。
クイズで確認
次に招かれる前に、手土産・靴・スリッパのポイントを3問で確かめておきましょう。