光栄な招待と、ちょっとした予習
日本の結婚式に招かれるということは、人生でいちばん大切な日のひとつを一緒に過ごしてほしいと思われるほど、近い存在だということです。とても光栄なことですが、そこには誰も説明してくれない決まりごとがついてきます。日本で育った人は、みんな自然に身につけているからです。うれしいことに、一生懸命やろうとしているのが伝わる外国人ゲストなら、ちょっとした失敗はたいてい大目に見てもらえます。ここで紹介するルールは、完璧にこなすためのものというより、「ちゃんと調べてきました」という気持ちを伝えるためのものです。
贈り物は現金、細かいところにも意味がある
欧米の結婚式といちばん違うのは、プレゼントではなくお金を持っていくことです。具体的には、お祝い用の祝儀袋に現金を入れたご祝儀を贈ります。友人なら3万円が一般的で、折り目のない新札で包みます。
ここでの細かい決まりは、ほとんどがお葬式とわざと正反対になっています。使い古したお札ではなく新札(楽しみに準備したしるし)。寒色ではなく暖かみのある色の袱紗に包む。紅白か金銀の水引を、引っぱってもほどけない結び切りにするのは、結婚は一度きりであってほしいという願いからです。金額は奇数を基本にし、4(死)と9(苦)は避けましょう。
服装と振る舞い:お祝いはしても、主役より目立たない
気をつけたい色は二つあります。白は花嫁の色なので、女性は着てはいけません。また、色味のまったくない全身黒はお葬式の服装に見えるので、明るい色のショールやボレロ、アクセサリーを合わせましょう。男性は濃い色のスーツに、お祝い向きの白か銀のネクタイを締めます。お葬式を連想させる無地の黒ネクタイは使いません。挙式では肩を覆い、毛皮やアニマル柄は避けましょう(普段使いの革靴やバッグは問題ありません)。
披露宴は、決められた進行どおりに進みます。開始よりだいぶ前に受付を済ませられるよう早めに到着し、席次表で自分の席を見つけ、スピーチの間は静かにし、乾杯ではグラスを掲げ、最後の送り出しまで残りましょう。新郎新婦はお色直しで衣装を替えることが多く、テーブルを回ってくることもあるので、そのときは温かく拍手を送ります。
最初と最後の、二枚の紙
結婚式は、二つの紙もので始まって終わります。始まりは返信はがき。決まった箇所を二重線で消すなどの書き直しをしてから送り返します。終わりは引き出物。持ち帰ります。この二つをきちんとこなせば、多くの外国人ゲストが存在すら知らない部分までしっかり押さえたことになります。
クイズで確認
大切な日を迎える前に、ゲストとして押さえておきたいポイントを3問で確かめましょう。