お会計のトレー — 日本のレジでの使い方

日本のレジの多くには、現金を置く小さなトレーがあります。お金は店員さんの手ではなく、トレーに置きましょう。使わずにいると、レジの流れが乱れてしまいます。

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店員さんの手に直接お金を渡す

カウンター越しに手を伸ばして紙幣を店員の手に押しつけようとする旅行者と、小さなトレーを指し示す店員
NG

カウンター越しに、お札や小銭を店員さんの手に直接渡そうとする

日本の店員さんに現金を手渡ししようとすると、ちょっとした戸惑いが生まれることがあります。トレーがある店では、手から受け取るのではなく、トレーに置いてほしいと思っている店員さんが多いからです。黙ってトレーを指し示されるか、いったん受け取ってから店員さんがトレーに置き直すか、どちらかになることが多いです。いずれにしても、スムーズに終わるはずの会計に小さなつまずきが生まれてしまいます。

カウンターの小さなトレーに紙幣を平らに置き、その上に硬貨をのせて店員の方へ滑らせている旅行者
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お札は平らに、小銭はその上にのせて、トレーにきちんと置く

カウンターの上にある小さなトレーを探しましょう。たいてい、レジのすぐそばにあります。お札は平らに置き(折れているお札も広げて置きます)、小銭はお札の上にのせるか小さくまとめて置き、トレーを少し店員さんのほうへ寄せます。店員さんがトレーを受け取ってお金を数え、お釣りとレシートもたいてい同じトレーに入れて返してくれます。

お釣りを手で直接受け取ろうとする

カウンター越しに手のひらを差し出し、おつりを直接手に落としてもらおうと待っている旅行者
NG

手のひらを差し出して、お釣りを落としてもらうのを待つ

これは逆向きの同じ問題です。店員さんはお釣りを手ではなく、トレーに置くことがよくあります。手のひらを出してお釣りを待っていると、やはり戸惑いが生まれます。店員さんはトレーに置こうとし、あなたは手で受け取ろうとして、小銭が中途半端なやりとりになってしまいます。

店員が置いたおつりとレシートを、カウンターのトレーから自分で取り上げている旅行者
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お釣りがトレーに置かれるのを待ってから、自分で取る

店員さんは、お釣りやレシート、ポイントのクーポンなどの小さなものを、たいていトレーに置きます。全部置き終わるのを待ってから、自分でトレーから取りましょう。買い物袋は直接手渡しされることもありますが、トレーのあるレジなら、お金のやりとりはたいていトレーを通します。

お客さんが自分で機械にお金を入れるレジ

現金用のカウンターのトレーにクレジットカードを落とし入れている旅行者
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店員さんに機械を示されたのに、お金を差し出したりトレーに置いたりする

コンビニやスーパーの中には、商品のスキャンは店員さんがして、支払いはレジの横にある精算機でお客さんがするレジがあります。たとえばセブン-イレブンは、2020年からこの形のレジを導入しています。店員さんが機械のほうを手で示しているのに、お札を店員さんに差し出したりトレーに置いたりすると、店員さんは手を止めて案内し直すことになり、後ろに並ぶ人も待たされます。

カウンターの決済端末に、自分でクレジットカードを差し込んでいる旅行者
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スキャンが終わって機械を示されたら、自分でお金を入れる

まずは店員さんが商品をスキャンするのを待ちます。レジの横の機械を示されたら、お札や小銭を自分でその機械に入れましょう。機械がお金を数え、お釣りも店員さんからではなく機械から出てきます。そこで受け取れば、会計は終わりです。

トレーを意識しすぎて、かえってもたつく

レジで紙幣を宙に持ったまま固まり、トレーと店員の間で視線を行き来させている旅行者
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迷って「トレー?」と聞いたりして、店員さんを待たせる

トレーのルールを読んできた旅行者が、レジで考えすぎてしまうことがあります。固まってきょろきょろし、トレーを使うべきか聞こうとして、必要以上に大ごとにしてしまうのです。トレーは見ればすぐにわかります。小さくて浅いトレーが、目の前にあります。店員さんはトレーを使う人にも手渡しする人にも対応しているので、どちらでもたいていそのまま会計を進めてくれます。

ためらう様子もなく、一つの滑らかな動作でカウンターのトレーに紙幣を置いている旅行者
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何も気負わず、お金をトレーに置くだけ。言葉はいらない

試験ではありません。お金をトレーに置き、お釣りを待ち、レシートを受け取って、「ありがとうございます」と言って店を出る。それだけの、ごく事務的なやりとりです。トレーのルールは会計をなめらかに進めるためのちょっとした工夫で、正しくこなさなければいけない儀式ではありません。

小さなトレーが、現金の会計を回している

このお金を置くトレーは、カルトン(フランス語の carton から)や、単にお釣り用のトレーと呼ばれ、日本のレジの多くに置かれています。主な理由は二つ、手と手が直接触れないようにすることと、小銭を扱いやすくすることです。店員さんとお客さんの間に少し距離ができますし、日本では6種類の硬貨が使われているので、ひとつの面に並べておけば小銭が散らばらず、店員さんも金額をひと目で確かめられます。

この仕組みは、パンデミックの何十年も前からあります。こうしたトレーは昭和の初めごろに銀行やお店に広まりました。コロナ禍で、あらためて注目されただけです。

トレーがあれば現金はトレーに。店員さんが機械を示したら機械に。 ルールはそれだけです。

知っておくと役立つこと

  • カードで払うとき — クレジットカードは、店員さんに手渡しするか、カウンターの端末に差し込んだりタッチしたりするのが一般的です。英語表示に切り替えられる端末もあります。
  • ICカードやQRコード決済なら、トレーの出番はなし — Suicaでタッチしたり、PayPayで読み取ったりすれば、トレーは空のままです。
  • 小銭を数えるには少し時間がかかる — 1円玉や5円玉をひとつかみトレーに出すと、店員さんはていねいに数えます。のぞき込まずに、数え終わるのを待ちましょう。それから会計が進みます。
  • トレーでは物も受け渡しされる — レシートやクーポンなどの小さなものが、お釣りと一緒にトレーで返ってくることがあります。まとめて受け取りましょう。

クイズで確認

トレーを自然に使えるようになったか、3問で確かめてみましょう。20秒ほどで終わります。

Quick check

Can you spot the right move?

  1. Q1 日本のレジでは、店員さんの手に直接お金を渡すべき?

  2. Q2 日本のレジは、どこでも現金をトレーで受け渡しする?

  3. Q3 お金をトレーに置いたら、お釣りもトレーで返ってくる?