なぜここまで細かいのか
お見舞いは、病気やけが、回復の途中にある人を訪ねることです。相手が本当に弱っている場面で起きるからこそ、日本の習慣はここに珍しく細かいガードレールを作ってきました。ほとんどは2つに集約されます。言葉の連想と、重さを足さないことです。
言葉の連想は、外から来た人がいちばん引っかかるところです。根付く、死、苦——贈り物は、誰も意図していないのにその3つを言ってしまえます。そして受け取る側には、意図と関係なく聞こえます。迷ったときは、何の含意も持たない品物を選ぶのが安全です。
もう半分は、もっと静かな理屈です。贈ったものには返礼の義務が生まれます。退院後、患者は快気祝いを送る側になります。目安はいただいた額の3分の1から半額程度。つまり豪華な贈り物は、病み上がりの人に用事を1件渡すことでもあります。ここでの「控えめ」はけちなのではなく、気遣いです。
実際に喜ばれるもの
- 常温で日持ちする個包装のお菓子。 ベッドサイドで傷みません。
- ジュースやフルーツゼリー。 皮をむいてナイフを探す必要のある果物より扱いが楽です。
- 雑誌、文庫本、パズル本。 時間だけはあり余っています。
- やわらかいタオル、質のいいハンドクリーム。 無香料で。大部屋では匂いに敏感になります。
- 世話の要らないもの。 花瓶、植物、強い香り、アルコールは避けます。
行けないとき
送るだけというのは全く普通ですし、そのほうが良い場合も多くあります。短い手書きのメッセージカードや、その病院の決まりを把握している花屋からの配送なら、相手に「もてなす」立場を取らせずに気持ちだけ届きます。「返信は要りません、思い出しただけです」——返事を書くのがつらい時期には、それ自体がひとつの優しさです。
退院したら
知らせを受け取ったときの定番は「退院おめでとうございます」の一言で、何があったのかを追及することではありません。あとから快気祝いが届いたら、受け取ってお礼を伝えましょう。断ってしまうと、このやりとりの締めくくりを相手から取り上げることになります。
Quick check
お見舞いを最初から間違えずにできるか、3問でチェック。