お土産 — 日本の旅先から持ち帰ることが多い品

同僚やホストファミリーがいるなら、お土産はたいてい期待されています。王道は、その土地の個包装のお菓子。空港であわてて買ったありきたりの品では物足りません。

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空港でありきたりのお土産を買う

搭乗直前に、空港の出発フロアの棚からありふれたお土産の箱をつかみ取っている観光客
NG

帰りに成田や羽田で「Japan」と書かれたギフトセットを適当に買う

京都を旅してきたのに、空港で東京ばな奈の箱を適当に買って渡せば、ぎりぎりまで何も考えていなかったことがはっきり伝わってしまいます。お土産は、訪れた場所と結びついているものです。「京都に行ってきたから、京都のものを買ってきたよ」というのが本来の意味です。空港でありきたりの品を買うのは手抜きで、相手も気づくかもしれません。

実際に訪れた街の駅の土産売り場で、その土地の名物菓子の箱を買っている観光客
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実際に訪れた土地で、できればその土地の名物を買う

日本の多くの都市や県には、それぞれ有名なお土産のお菓子や食べ物があります。京都なら八ツ橋、北海道なら白い恋人、広島ならもみじ饅頭。訪れた街の地元の店や、駅のお土産売り場で買いましょう。日本の大きな駅の多くには、まさにそのためのお土産店があるので、新幹線に乗る直前でも、いいものが見つかることがよくあります。

大きなものをひとつだけ買ってみんなで分ける

職場の机に大きな菓子の箱を開けたまま置き、みんなで取ってと手で示している観光客
NG

大きなお菓子の箱をひとつ持ち帰り、「みんなで好きに取ってね」と言う

みんなで取り分ける大きなお菓子ひとつでは、お土産というより、パーティーのおつまみです。日本の職場の多くでは、一人ひとりが個包装のお菓子をひとつずつもらえるのが普通です。職場に12人いるのに8個入りの箱しかなければ、困ったことになります。買う前に人数を数えましょう。

個包装の菓子を一つずつ、同僚一人ひとりの席へ手渡している観光客
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個包装のものを一人ひとつ。まず同僚の人数を数える

よくあるのは、一人ひとつずつ取れる、個包装のお菓子の箱です。旅に出る前に、お土産を渡す相手が何人いるか数えておきましょう。お土産の箱にはたいてい個数が書いてあります(例:12個入り)。人数分に1〜2個の予備を足した数を目安にしましょう。だからこそ、お店に着く前に数えておくと役に立ちます。

渡してくれた人の目の前ですぐに開ける

手渡された途端に土産の箱を開けて菓子をかじる観光客と、面食らっている贈り主
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お土産を受け取ったとたん、はしゃいで開けたり食べたりする

日本の職場や家庭でお土産を渡されたとき、その場ですぐに包みを破って開けるのは、うれしさや感謝を伝えるためだとしても、少しやりすぎと受け取られることがあります。まず受け取り、食べるのは後で、にしておくほうが無難です。そうすれば、中身の食べ物よりも、贈ってくれた気持ちのほうに注目が向きます。

土産の箱を両手とお辞儀で受け取り、開けずに机の脇へ置いている観光客
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ていねいに受け取って脇に置き、後で味わう(職場ならみんなで分ける)

両手で受け取り、「ありがとうございます」と言って脇に置きましょう。職場では、お菓子はその場ですぐにではなく、休憩などの区切りのいいタイミングで後から食べることが多いです。日本のホストからお土産をもらったときは、相手に合わせましょう。相手が開けてすすめてくれたら、いただけばいいですし、そうでなければお礼を言って脇に置いておきます。

日本人の家を訪ねるのに、お土産を持っていかない

日本人の家の玄関に、まったくの手ぶらで着いた観光客
NG

旅行から帰ってすぐ、日本人の家に手ぶらで訪ねる

短い国内旅行でも、旅行に出かけていて、その後すぐに日本人の家を訪ねるなら、お土産なしで行くと、気が利かないと感じられることがあります。日本の家を訪ねるときは、たとえはっきり言われていなくても、ちょっとした食べ物を手土産に持っていくのがよくある気配りです。

日本人の家の玄関で、包装された小さな菓子折りを両手で差し出している観光客
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日本人の家を訪ねるときは、ちょっとしたものを持っていく。旅行の後ならなおさら

個人や一家庭に渡すお土産なら、ささやかなもので十分です。職場向けの個包装の箱なら、日本の会社員への調査では、箱全体で1,000〜3,000円ほどの予算がいちばん多くなっています。大金をかける必要はありません。値段よりも、相手を思う気持ちと、その土地ならではのものであることのほうが大切です。

お土産が「暗黙の約束」になっている理由

お土産は、あってもなくてもいいように思えますし、決まったルールがあるわけでもありません。でも実際には、ほとんどの人が何かしら買って帰ります。日本の職場で働いている、ホストファミリーの家に滞在している、あるいは旅行に行ったことを知っている日本人の友人がいる。そんな場合は、みんなにその土地の個包装のお菓子を買って帰ることがよくあります。ただのうれしいおまけではなく、なじみのある習慣としてです。

その根っこにあるのは、日本の「お互いさま」や周りへの気配りを大切にする文化です。旅行に行けば、特別な体験ができます。お土産は、その体験のおすそ分けを、留守を預かってくれた人たちに届けるためのものです。「土産」という漢字は、文字どおり「その土地の産物」というような意味です。訪れた場所ならではのものであるはずなので、空港のありきたりな品ではずるをしたように感じられるのです。同僚が欲しかったのは、成田で買った適当な抹茶のキットカットではありません。京都の八ツ橋や広島のもみじ饅頭のほうが、どこに行ってきたのかをずっとよく伝えてくれます。

覚えておきたいこと:その土地の名物を、個包装で、一人ひとつ、実際に行った場所で買う。

買いやすい仕組みがそろっている

実際、日本ではこの仕組みがとてもスムーズに回っています。東京駅のような大きな駅には、お土産店がずらりと並ぶ売り場があり、入り数の違う箱に値段がはっきり付いて並んでいます。新幹線に乗る前に、職場へのお土産を手早く揃えられます。こうした売り場があるのは、とても多くの人がふだんの暮らしの一部として、当たり前のようにお土産を買っているからです。

知っておくと役立つこと

  • 予算の目安 — 日本の会社員への調査では、職場へのお土産の予算は1,000〜3,000円ほどがいちばん多くなっています。大金をかける必要はありません。
  • 数の計算は大事 — 買う前に必ず人数を数えましょう。10個入りの箱には10個しか入っていません。12人いるなら、もっと大きな箱か、もうひと箱が必要です。足りずに誰かがもらえないと、気まずくなることがあります。
  • 日本人の家を訪ねるとき — 家を訪ねるときにちょっとした手土産を持っていくのも、よくある気配りです。高いものである必要はありません。遠くから訪ねるなら、自分の住む地域や出発した街のものを持っていきましょう。同じ街の中から訪ねるなら、近所の評判のお菓子屋さんの菓子折りでも、十分気持ちは伝わります。
  • お土産の季節のピーク — お盆(8月中旬)やゴールデンウィーク(4月下旬〜5月上旬)の前後は旅行する人が一気に増えるので、駅のお土産店が混み合うことがあります。時間に余裕を持って計画しましょう。

クイズで確認

お土産の感覚が身についたか、3問で確かめてみましょう。20秒ほどで終わります。

Quick check

Can you spot the right move?

  1. Q1 大阪に行ってきたのに、ありきたりな東京のお土産を持ち帰ってもいい?

  2. Q2 お土産は、一人ひとつずつ取れるように個包装のものがいい?

  3. Q3 お土産をもらったら、渡してくれた人の目の前ですぐに開けて食べるべき?