日本に「傘文化」がある理由
日本は人が多く、雨も多く(特に6月の梅雨)、床をきれいに保つことや、お互いへの気づかいをとても大切にします。この3つが雨の日の東京で重なった結果、驚くほど整った傘文化ができあがりました。店の入口には傘袋が置かれ、公共の傘立てには鍵が付いています。傘を預かってくれるレストランもあり、駅によっては傘のシェアサービスまであります。目立たないけれど、ひとつの仕組みとしてきちんと回っていて、一度気づくと目に入らなくなることはありません。
なかでもいちばん目につくのが傘袋の仕組みで、本当によくできています。透明で、無料で、セルフサービスです。床が濡れる問題を、ほとんど手間をかけずに解決しています。ところが旅行者は、多くのデパートの入口に置かれた細長い透明な袋のスタンドが何のためのものかわからないまま通り過ぎてしまいがちです。そして磨かれた床に水を垂らしてしまいます。
もうひとつ知っておきたいのが、透明なビニール傘のことです。雨が降り出すとコンビニで売られているもので、日本ではとてもよく見かけます。使い捨てに近い感覚で扱う人も多く、傘立てで取り違えやすい傘でもあります。でも、いい傘は話が別。しっかり守りましょう。
ひとことで言えば:入口では袋に入れる、人混みでは先を下に向ける、外に置くなら鍵をかける。
知っておくと役立つこと
- 予備の傘を持っている人も多い — 日本では、会社に1本、家に1本、バッグに折りたたみ傘を1本、という人もいます。梅雨を何度も過ごすうちに、自然とそうなります。
- 無料の貸し傘もある — 駅によっては、借りた人が返してくれると信じて、無料の貸し傘を置いていたこともあります。ただ、返ってこない傘も多いので、あてにはしないほうがいいでしょう。
- レストランで傘を預かってくれることも — 入口でスタッフが傘を預かり、帰りに返してくれるレストランもあります。コートを預けるのとほぼ同じです。
- 傘のシェアサービス — 一部の駅などには、「傘シェア」と呼ばれる傘のシェアスタンドがあります。シェアサイクルと同じように、アプリでQRコードを読み取って傘を借り、別の場所で返せます。
- 旅行者には折りたたみ傘がいちばん — デイパックに入るので急な雨でも困りませんし、鍵をかけるか持って入るかで悩むこともありません。旅の初日に、ハンズ(旧・東急ハンズ)やロフトで買っておくと安心です。
クイズで確認
傘のマナーが身についたか、3問で確かめてみましょう。20秒ほどで終わります。