電車でのリュック — ラッシュ時は前に抱える

背負ったままのリュックは、満員電車で余分な場所を取り、自分から見えない人にぶつかってしまいます。解決策は拍子抜けするほどシンプル。背中から下ろして、前に抱えるか、手に持つか、網棚に載せるだけです。

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満員電車で大きなリュックを背負ったままでいる

満員の東京の電車で大きなリュックを背負って立つ観光客と、後ろに立つ乗客の顔や胸に押しつけられているリュック
NG

ラッシュ時もリュックを背負ったまま乗る

混み合う東京の通勤電車でリュックを背負ったままでいると、周りのみんなの迷惑になります。体を動かすたびに後ろの人の顔に当たり、隣の人の脇腹に食い込み、余分な床のスペースまでふさいでしまいます。鉄道会社はこの問題についてマナーの呼びかけをしていて、リュックは背中から下ろして手に持つか網棚に載せるよう求めるポスターを出しています。このルールをよく知っている地元の人は多いので、パンパンのリュックを背負った旅行者らしき人は、ひと目でマナー違反だとわかってしまいます。

満員電車でリュックを胸の前に抱え、両手をリュックに添えて周りにスペースを残している旅行者
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前に抱えるか、網棚に載せる

方法は2つあります。1つ目は、片方の肩ひもを外してリュックをくるっと前に回し、抱っこひものように体の前で抱える方法。最初は少し気恥ずかしいかもしれませんが、2駅もすればすっかり慣れますし、両手で押さえておけば誰の邪魔にもなりません。2つ目は、座席の上にある**網棚**に載せて、自分はつり革につかまる方法。最近は、立っているときはリュックを手に持つよう呼びかける鉄道会社もあります。どれでもOKです。🎒

隣の空いた席に荷物を置く

電車の隣の席にリュックを広げて置く観光客と、その席を気にしながら目をそらす立っている乗客
NG

隣の席にリュックをどさっと置く

日本の電車の座席は人が座るためのものです。リュックや買い物袋、上着を隣の席に置いて「場所を取る」のは、車内がガラガラでも、ささやかながらはっきりした失礼にあたります。車内が混んできたのにすぐに荷物をどけなければ、なおさらです。新幹線でも同じで、荷物は網棚か膝の上へ。隣の席の分まで料金を払っているのでない限り、隣の席には置きません。

空いた電車でリュックを両足の間にきちんと収め、隣の席を空けたまま窓の外を眺めている乗客
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膝の上か、足の間の床か、頭上の網棚へ

座っているときは、荷物を膝の上か、両足の間の床(通路にはみ出さないように)、あるいは網棚に置きましょう。車内がガラガラで少しゆったり使いたいなら、それもかまいません。ただし、誰か一人でも乗ってきたら、言われる前にすぐ荷物を席からどけること。車内の様子をよく見て判断しましょう。

リュックをドアに立てかける

電車のドアに立てかけられた大きなリュックが、駅でドアが開き始めた瞬間に外側へ傾きかけている
NG

リュックをドアに立てかけて、背もたれ代わりにする

日本の電車のドアは自動で開閉します。ドアにリュックを立てかけていると、(a)閉まるドアに挟まる、(b)開くドアと一緒に戸袋に引き込まれる、(c)降りるつもりのない駅でホームに転がり出てしまう、といったことが起こりえます。**荷物**はドアから離しておきましょう。

ドアの近くでリュックを前に抱えて立ち、壁際で両足の間にスーツケースを置いている旅行者と、すっかり空いているドアまわり
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荷物は自分で持ち、電車の設備に立てかけない

荷物は体の前、膝の上、足元、または網棚へ。ドアにはもちろん、座席の仕切りのガラス板や、運転室・車掌室のドアにも立てかけないようにしましょう。新幹線で大きなスーツケースを最後列の座席の後ろに置けるのは、その特大荷物スペースつきの席を予約したときだけです。在来線なら、壁際で両足の間にはさんでおきましょう。

網棚をまったく使わない

長距離の電車で膝の上に2つのバッグを抱え、足元にもバッグを積んで座る旅行者と、頭上の空っぽの網棚
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長時間乗るのに、荷物を全部手に抱えたまま過ごす

**網棚**は、ほとんどの通勤電車や新幹線の車両で座席の上に付いています。上着や買い物袋、デイパックくらいの荷物を置くための場所です。長く乗るのに網棚を使わないと、ずっと荷物を体に押しつけたまま立ったり座ったりすることになり、本来ならほかの乗客が使えたスペースまでふさいでしまいます。目線より上にあるので、見落としてしまう旅行者もいます。

日本の電車の網棚にリュックを持ち上げて載せる乗客と、体の前に抱えた貴重品入りの小さなショルダーバッグ
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リュックは網棚へ。貴重品は身につけておく

立ち上がって持ち上げ、網棚にすべり込ませるだけです。スマホや財布、パスポート、カメラは身につけておきましょう。網棚はかさばる荷物を置く場所で、なくしたら困る小物を置く場所ではありません。降りる駅のアナウンスが聞こえたら上を見る、と決めておきましょう。荷物をなくすよくあるパターンが、網棚に載せたことを忘れてそのまま降りてしまうことです。

荷物のルールがある理由

日本の電車は、狭い車両で大勢の人を運んでいます。一人ひとりが占める場所は、要するに「自分の体+持っている荷物」です。リュックを背負うと、自分からは見えない方向に、占める場所が広がります。物理的な事情はどこの国でも同じですが、日本では、それを各自で気をつけるのが当たり前という共通認識があるのです。

うれしいことに、混んだ電車では前に抱える、長く乗るときは網棚に載せる、座ったら膝の上か足元に置く、という習慣さえ身につければ、場所を取らず、誰にも気にされずに済みます。日本の通勤電車では、それこそが本当の目標です。

10秒でできる「前抱え」

  1. 片方の肩ひもを外す。
  2. もう一方の腕の下を通して、リュックを前に回す。
  3. 外した肩ひもをかけ直す。
  4. 両手をリュックに添える。これで完了です。

ラッシュ時の山手線でたくさんの通勤客がしているのと同じ格好になります。まさにそれが狙いです。

新幹線についてもうひとつ

新幹線には、一般的なルールに加えて、独自の荷物のルールがあります。

  • 3辺の合計(縦+横+高さ)が160cm以下の荷物:網棚か足元に置きます。予約は不要です。
  • 160cmを超え250cm以下の荷物:東海道・山陽・九州・西九州新幹線では、特大荷物スペースつき座席の予約が必要です。一部の車両では、最後列の座席の後ろが特大荷物用のスペースになっているので、きっぷを買うときにそのスペースつきの席を予約しましょう(追加料金はかかりませんが、予約は必須です。予約せずに持ち込むと1,000円かかります)。
  • 250cmを超える荷物:車内には持ち込めません。代わりに宅急便でホテルへ送りましょう。

一般的な旅行用リュックは160cmよりずっと小さいので、普通のデイパックや機内持ち込みサイズのバッグなら関係ありません。ただ、大きなスーツケースを持って旅行するなら、乗る前にサイズを確認しておきましょう。

クイズで確認

荷物のルールが身についたか、3問で確かめてみましょう。

Quick check

Can you spot the right move?

  1. Q1 日本の満員電車で、大きなリュックを背負ったままでもいい?

  2. Q2 車内が半分くらい埋まっているとき、隣の空席に荷物を置いてもいい?

  3. Q3 網棚は、普通の手荷物やリュックを置くための場所?