日本のバスがこういう仕組みになっている理由
均一運賃ではない日本のバスは、一律の料金ではなく、乗った距離で運賃が決まります。つまり、支払いのときに「どこで乗ったか」と「どこで降りるか」の2つがわかっていなければなりません。「後ろから乗って、降りるときに前で払う」という流れは、そのための仕組みです。後ろのドアが「乗った場所」を、前のドアが「降りた場所」を確かめる入口と出口の役目をしていて、整理券(またはICカードのタッチ)がその2つを結びつけているのです。
一度経験してしまえば、とてもわかりやすい仕組みです。東京の前乗りのバスにしか乗ったことのない旅行者は、京都や大阪、地方で初めてバスに乗ったときに戸惑いがちです。そうならないように、ここで覚えておきましょう。
ICカードがいちばん楽
日本でバスに乗る予定があるなら、最初に乗る前にSuica、PASMO、ICOCAなどの交通系ICカードを手に入れておきましょう。乗るとき(後ろのドア)と降りるとき(前のドア)にタッチするだけで、運賃は自動で計算されます。整理券もいらず、小銭を探す必要もなく、運賃表示を読む必要もありません。同じカードが、国内のほとんどの地域で電車や地下鉄、自動販売機、ほとんどのコンビニでも使えます。ただし、ICカードの取り扱いをやめた地方のバス会社もある(たとえば熊本県の主なバス会社)ので、小銭も少し持っておきましょう。500円のデポジットで手に入るものとしては、最高の買い物のひとつです。
知っておきたい例外
- 東京23区の均一運賃バス(主に東京都交通局が運行する都営バス) — 前のドアから乗って、乗るときに一律210円を払い、後ろのドアから降ります。ふつうのルールとは逆です。
- 京都市バス — 中心部の均一区間内は一律運賃(2026年時点で230円)で、中ドアか後ろのドアから乗って、前で払います。バス専用の一日乗車券は2023年に廃止されましたが、地下鉄・バス一日券(1,100円)なら今も両方に乗り放題です。
- 高速バスと空港リムジンバス — 前のドアから乗り、運転手に乗車券やパスを見せます(乗車券はたいてい事前に購入)。距離による運賃計算も整理券もありません。
- 観光地の周遊バス・循環バス — たいていは均一運賃か、一日乗車券で乗れます。ドアの案内に従いましょう。
迷ったら、前の人の動きを見てまねしましょう。違うドアに向かっていれば、バスの運転手が正しいほうを教えてくれることもよくあります。
クイズで確認
バスの乗り方の流れが身についたか、3問で確かめてみましょう。