カプセルホテルはなぜこういう形なのか
最初のカプセルホテルは1979年に大阪で開業しました。きっかけは、自分のサウナでうたた寝してしまうお客さんに、もっといい寝場所を用意したいというサウナ経営者の思いでした。寝床を狭い場所に積み重ね、お風呂やラウンジはみんなで共用し、料金は普通のホテルより安く抑える。見事な省スペースの発想です。
カプセルホテルというしくみは、泊まる人たちが「狭い場所と設備をみんなで分け合う」という約束を守ってこそ成り立ちます。寝床はとても小さく、カプセル同士の仕切りには遮音性がほとんどないので、全員が静かに、清潔に、まわりの人に気を配って過ごしたときにだけ、みんながぐっすり眠れます。騒がしい客がたった一人いるだけで、すぐ近くで眠る大勢の人の夜が台無しになることもあります。ここで紹介するルールは、堅苦しいマナーというより、このしくみを全員のためにうまく回し続けるためのものです。
カプセルホテルのルールをひとことで言えば:静かに、清潔に、それぞれの場所を本来の目的で使う。
どこで何をするか
- カプセル — 寝るためだけの場所です。音を聞くときはイヤホンを使い、スマホなどはすべてマナーモードにして、電話はしないこと。ゴソゴソする音くらいは仕方ありませんが、大きな音を立てるのは迷惑です。
- ラウンジ — パソコン作業、食事(ホテルが認めていれば)、静かなおしゃべりはここで。電話をする前に、館内のルールを確認しましょう。
- ロッカー — 財布、パスポート、パソコンなどの貴重品はロッカーへ。ほとんどのカプセルには鍵がかからないので、貴重品をカプセルの中に置きっぱなしにしないようにしましょう。
- 靴箱 — 外で履いてきた靴は入り口で脱いで靴箱に入れ、館内では用意されたスリッパを使います。例外はありません。
知っておくと役立つこと
- 男女でフロアが分かれている — カプセルホテルはもともと男性客が中心で、今も男性専用のところがあります。女性も泊まれるところは今では多く、たいていフロアや建物が男女で分かれています。気になる場合は、予約前にホテルの方針を確認しておきましょう。
- お風呂がいいことも多い — 多くのカプセルホテルには、宿泊料金で入れる大浴場があり、そのお風呂が本当に気持ちいいこともあります。安いカプセルの料金で、寝床とお風呂の両方を楽しめるわけです。カプセルホテルの大きな魅力のひとつなので、ぜひ利用してみてください。
- 館内のルールを確認 — 深夜の出入りや日中の利用のルールはホテルによって違い、日中はいったんチェックアウトして荷物も持って出なければならないところも多くあります。夜遅くなる予定なら、チェックインのときにフロントで聞いておきましょう。
- 女性専用の選択肢もある — 女性専用のカプセルホテルもあれば、女性専用フロアを設けているところもあります。女性の一人旅なら、調べてみる価値があります。
- 香水は控えめに — 狭くて閉じたカプセルの中で、強い香水やコロンの香りが漂うと、まわりの人にはかなりつらいものです。シャンプーなども、香りが控えめなものか無香料のものにしておきましょう。
クイズで確認
カプセルホテルでの過ごし方が身についたか、3問で確かめてみましょう。20秒ほどで終わります。