合わせを間違えると、なぜ「お葬式」になるのか
服装のルールの多くはおしゃれの話ですが、このルールは弔いのしきたりに関わるものです。日本の昔ながらの葬儀では、亡くなった人に右側を上にして着せます。生きている人の着方とは逆です。だから、逆の合わせ方は目につくのです。ですから、旅館で浴衣の合わせを逆にしてしまうのは、ファッションの失敗ではありません。うっかり死装束と同じ着方をしてしまっている、ということなのです。
うれしいことに、覚えるルールはひとつだけです。男性も女性も、いつでも左側を上に。下を見たときに衿が右手側に開いていれば正解です。左手側に開いていたら、着直しましょう。
覚え方:右手が衿の合わせ目から懐にすっと入ればOK。 入らなければ、逆に着ています。
知っておくと役立つこと
- 温泉街をそぞろ歩き — 城崎のような温泉街では、旅館の浴衣に下駄を履いて外湯をめぐるのも楽しみのひとつです。合わせをきちんとして帯をしっかり締めておけば、同じように外湯めぐりをしているほかの宿泊客にすっかりなじめます。
- 浴衣の下に着るもの — 寒ければTシャツを、暑ければ下着だけでかまいません。ただし、衿元から見えないようにしましょう。ほかの客もいる食事処で食べるなら、衿がずれたときのために、キャミソールやTシャツを下に着ておくと安心です。
- 男性と女性の違い — 合わせの向きは同じで、帯の位置が違います。男性は腰の低い位置に、女性はウエストの高い位置に帯を締めます。わからなければスタッフに聞きましょう。
- 浴衣と着物 — 浴衣は、夏や旅館、お祭りで着る、気軽な綿の着物です。着物は、何枚も重ねて小物も合わせる、よりあらたまった装いで、絹のものが多いです。左を上にするルールはどちらも同じです。
クイズで確認
浴衣のルールを3問で確かめてみましょう。20秒ほどで終わります。