日本のドローン規制2026 — 思ったより厳しいです

日本では、ほとんどの都市部や多くの公園、有名な観光地の近くで許可なくドローンを飛ばすと、ルール違反になります。罰金や刑事罰の対象になることもあります。荷物に入れる前に知っておきたいルールをまとめました。

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許可なく大都市でドローンを飛ばす

東京の街角でネオン看板やマンションを背景に観光客が小型の市販ドローンを飛ばそうとしており、自信満々で何の心配もしていない表情
NG

「ちょっと撮るだけ」と、東京・大阪・京都でドローンを飛ばす

日本の都市部のほとんどは「人口集中地区(DID)」に指定されていて、DIDでドローンを飛ばすには国土交通省の許可が必要です。東京、大阪、京都、名古屋をはじめ、主な都市の中心部はほぼすべてDIDにあたります。こうした場所で許可なくドローンを飛ばすのは、ちょっとしたルール違反では済まない、れっきとした法律違反です。

広々とした田園風景の見える場所に座った観光客が、スマホで日本のドローンのDIDゾーンマップを確認しており、傍らの地面にはドローンのキャリングバッグが閉じて置かれている
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飛ばす前にDIDの地図を確認し、必要なら許可を取るか、DIDの外で飛ばす

国土交通省は、DIDやそのほかの規制エリアを示した地図を公開しています。飛ばす前に、その場所がDIDに入っていないか確かめましょう。DIDの中なら、DIPS(ドローン情報基盤システム)から許可を申請する必要があります。手続きには時間がかかり、書類も必要です。あるいは、ドローン撮影は田舎のほうやドローンの練習場で計画するのも手です。そうした場所なら、一般に制限が少なく飛ばせます。

人混みやイベント、お祭りの上を飛ばす

提灯が灯る夕暮れの日本の夏祭りでぎっしり詰まった群衆のすぐ上を小型の市販ドローンが低空で飛んでおり、二人の参加者が心配そうな表情で見上げている
NG

お祭りやコンサート、にぎわう屋外イベントの上空でドローンを飛ばす

日本の航空法では、イベント会場の人混みの上空や、人から30メートル以内でドローンを飛ばすには、国土交通省の個別の承認が必要です。「ほんの少しだけ」も例外にはなりません。人混みの上でドローンが故障すれば大けがにつながりかねず、規制はそれを踏まえたものです。お祭りを上空から撮る場合も例外ではなく、この承認が必要です。

周囲に人の姿の見えない広く開けた田園の野原で観光客が両手にコントローラーを持ってドローンを操作しており、空高くドローンが見えている
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人混みやイベントからは十分に距離をとる

操縦に関わっていない人からは、水平距離で少なくとも30メートル離れ、人の集まりの上空は飛ばないようにしましょう。お祭りやイベントを撮りたいなら、地上からカメラで撮るか、上空からの映像はあきらめるか、主催者が撮影場所を設けていればそこを使いましょう。人との距離のルールは、軽く考えないでください。

空港や基地、政府の建物の近くで飛ばす

東京の皇居の堀の石垣と松の木のすぐ近くを小型の市販ドローンが飛んでおり、遠くにいる制服を着た警備員が驚いた表情で見上げている
NG

空港から数キロ以内や、皇居、政府の建物の近くでドローンを飛ばす

空港のまわりの管制空域(四方に数キロにわたって広がっています)では、許可なくドローンを飛ばすことは禁止されています。また、小型無人機等飛行禁止法は、指定された重要施設の上空とその周辺での飛行を禁じています。東京の皇居、国会議事堂、指定された米軍や自衛隊の施設は、いずれも厳しく禁じられたエリアです。違反は刑事罰の対象で、罰金のほか、小型無人機等飛行禁止法の対象施設では拘禁刑もありえます。

カフェのテーブルでノートパソコンの画面に表示された日本の飛行禁止ゾーンマップを確認している観光客、傍らにはドローンケースが閉じて置かれており、入念に計画を立てている表情
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飛行禁止エリアの地図を確認し、規制エリアには近づかない

国土交通省のドローン用の地図には、空港周辺のエリアやDIDが示されています。基地やそのほかの小型無人機等飛行禁止法の対象施設については、警察や防衛省のお知らせを確認しましょう。飛ばす前に、予定している場所を照らし合わせておきます。迷ったら飛ばさないこと。こうした施設のまわりで小型無人機等飛行禁止法に違反すると、通常のDIDの違反とは違って拘禁刑もありえますし、実際に書類送検された例もあります。

有名な観光地ならドローンも飛ばせると思い込む

夕日に照らされた象徴的な雪をかぶった富士山のシルエットの近くをドローンが飛んでおり、手前に心配そうな表情の国立公園のレンジャーがそのドローンを指して合図している
NG

富士山や伏見稲荷などの有名な場所で、確認せずにドローンを飛ばす

世界遺産や有名な神社やお寺、国立公園の中の一部の場所など、日本で特に絵になる場所の多くには、国のルールとは別に独自のドローン禁止ルールがあります。富士山は国立公園の中にあるので、飛ばす前にその場所ごとのルールを確認しましょう。歴史のあるお寺の境内ではドローンを禁止していることが多く、入口に掲示が出ていることもあります。「きれいな場所だからドローンで撮れるはず」という思い込みは危うく、管理者や警察とのトラブルになりかねません。

日本の神社の入口に掲示された、はっきりとした「ドローン禁止」のピクトグラム付きの看板を観光客が読んでおり、足元にはドローンケースがファスナーを閉めて置かれている、敬意のある姿勢
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国のルールに加えて、その場所ごとのルールも確認する

ドローンで撮影したい場所があれば、その場所独自のルールを調べておきましょう。国立公園の中で土地の所有者や管理者が定めるルール、世界遺産のルール、神社やお寺の方針、自治体の条例などは、国の法律より厳しい制限を設けていることがあります。わからなければ、直接問い合わせてドローンについて聞いてみましょう。富士山の場合、これに従えば大丈夫という一律のルールはありません。地元の自治体や、飛ばそうとしている場所の管理者に確認しましょう。

日本のドローン規制がこれほど厳しい理由

日本のドローン規制が大きく強化されたきっかけは、2015年に微量の放射性物質を積んだドローンが東京の首相官邸の屋上で見つかった事件です。この事件で日本の空の規制の穴が明らかになり、すぐに法整備が進みました。2015年に航空法が改正されてドローンに関する規定が加わり、その後2019年と2022年の改正で、ルールはさらに厳しくなっています。

今の制度は、何種類もの規制が重なってできています。空港や基地、政府の建物のまわりの飛行禁止エリア。主な都市の中心部をカバーする人口集中地区(DID)のルール。操縦に関わらない人から30メートル以上離れるという人との距離のルール。高さ150メートルまでという高度の上限。目で見える範囲で飛ばすという目視のルール。夜間飛行の制限。そして、国立公園や世界遺産、神社やお寺、自治体がそれぞれ定めている独自のルールです。有名な観光地の多くでは、このうち複数が同時に当てはまります。

安全な考え方は、まず「飛ばしてはいけない」と思っておき、飛ばしていいことを確かめてから飛ばす。 その逆ではありません。

規制の中身を具体的に見ると

  • 人口集中地区(DID) — 東京、大阪、京都の中心部のほぼ全域をはじめ、主な都市のほとんどが含まれます。飛ばすには、DIPSを通じて国土交通省の許可を取る必要があります。許可がなければ飛ばせません。
  • 人の多い場所 — 国土交通省の承認がなければ、操縦に関わらない人から30メートル以上離れ、人が集まっている場所の上は飛ばさないこと。「ちょっとだけなら」という例外はありません。
  • 空港や基地のまわり — 空港周辺の規制空域は数キロ先まで広がっています。防衛関係施設などの重要施設のまわりにも、小型無人機等飛行禁止法による飛行禁止エリアがあります。違反は刑事罰の対象です。
  • 有名な観光地 — 富士山、有名な神社、お寺の境内など、多くの有名な場所が、国のルールに加えて独自のドローンのルールを設けています。ドローンを荷物に入れる前に、行き先ごとのルールを確かめておきましょう。

知っておくと役立つこと

  • 機体の登録が必要 — 2022年から、重さ100グラム以上のドローンは、日本で飛ばす前に国土交通省への登録が必要になりました。旅行者も対象ですが、登録はDIPSからオンラインで、英語でも手続きできます。登録すると登録記号が発行され、機体に表示しなければなりません。登録が必要な重さのドローンを登録せずに飛ばすと、飛ばした場所の問題とは別に、それ自体が違反になります。
  • 100グラム未満の小型ドローン — 100グラム未満のドローンは、模型航空機の扱いになるため、登録、DIDの許可、人との距離のルールは適用されません。ただし、空港周辺、高い高度での飛行、小型無人機等飛行禁止法の重要施設(この法律には重さの下限がありません)、各地のルールは引き続き適用されます。旅行の写真用にドローンを持っていきたいなら、100グラム未満の機種がいちばん手軽です。
  • 罰則と処分 — DIDや人混みの上空で許可なく飛ばすと、航空法で最大50万円の罰金が科されることがあります。首相官邸、国会、皇居、原子力施設、自衛隊や米軍の基地などの重要施設を対象にした別の法律(小型無人機等飛行禁止法)では、最大で1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金です(2025年6月の刑法改正で、懲役は拘禁刑に変わりました)。処分は現実のもので、軽くはありません。
  • ドローン撮影サービスを頼む — 特定の場所の空撮映像がほしいけれど、規制の手続きを自分でするのは大変、という場合は、日本のドローン撮影会社に依頼する方法もあります。許可の手続きも含めて、合法的に飛ばしてもらえます。規制の手続きを自分でこなすより、気が楽なこともあります。

クイズで確認

ドローンのルールが身についたか、3問で確かめてみましょう。20秒ほどで終わります。

Quick check

Can you spot the right move?

  1. Q1 東京の中心部で、許可なしにドローンを飛ばしてもいい?

  2. Q2 お祭りの人混みの上で、ドローンを飛ばしてもいい?

  3. Q3 富士山のような有名な観光地なら、ドローンは基本的に飛ばしてもいい?