温泉内での撮影はどこでも禁止 — 入浴客が写れば犯罪になりえます

日本では、温泉の浴場や脱衣所はカメラを出してはいけない場所です。ほかの入浴客をひそかに撮れば犯罪になり、誰もいない浴場を撮るだけでも施設のルール違反です。カメラもスマホもロッカーに置いていきましょう。

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浴場の中で撮影する

湯気のこもった石造りの温泉浴場の中で観光客がスマホをかざして無人の石風呂を撮影しており、水面の反射が見える、他の入浴者は写っていない
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温泉の浴場でスマホやカメラを取り出す。景色や誰もいない浴場を撮るだけのつもりでも

温泉での撮影禁止は、あらゆる被写体が対象です。ほかの入浴客はもちろん、浴場そのもの、露天風呂からの眺め、さらには誰もいない浴場でも、誰かが写り込むおそれがあればだめです。施設の許可がない限り、浴場でのカメラやスマホは一律に禁止されているので、「誰も写っていなかった」と言っても通りませんし、いつほかの入浴客が画面に入ってくるか分かりません。裸の人が写れば犯罪になりえます。人の体をひそかに撮ることは、2023年施行の撮影罪や各都道府県の迷惑防止条例で罰せられます。

観光客が小さな木製の温泉ロッカーを閉めようとしており、中にはスマホがはっきりと置かれ、鍵を手に持って落ち着いた集中した表情
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スマホもカメラも脱衣所のロッカーに入れておく。例外はなし

ほとんどの温泉施設には、脱衣所にロッカーか荷物を置く場所があります。浴場に入る前にスマホをロッカーに入れ、鍵をかけて置いていきましょう。温泉の中に、そのリスクを冒してまで撮る価値のある写真はありません。露天風呂からの景色は自分の目で楽しめば十分で、インスタのフォロワーには別の写真を見てもらえばいいのです。ルールは単純です。

脱衣所で撮影する

温泉の脱衣所で観光客がスマホをかざして自分のロッカーのラベルを撮影しており、近くで一部脱いだ別の入浴者の背中が見え、その人が不快そうにしている
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ほかの人が着替えている脱衣所で、自分のロッカーや荷物、内装を撮る

脱衣所も、温泉の撮影禁止区域にはっきり含まれています。人が服を脱ぎ、荷物を預ける場所だからです。ほかの人が着替えている横で自分の荷物やロッカーの番号札を撮るのは、たとえカメラを人に向けないよう気をつけていても違反です。人が服を脱いでいる場所でカメラを出していること自体が問題で、「誰にも向けていなかった」という言い分は通りません。

温泉の脱衣所のすぐ外にある入口ロッカーエリアで観光客が小さな貴重品ロッカーにスマホを入れているところ、手首にロッカーの鍵タグを付けている
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スマホは脱衣所に入る前にロッカーへ。入ってからでは遅い

いちばん確実なのは、脱衣所に入る前に、フロントや入口のロッカーにスマホとカメラを入れてしまうことです。脱衣所の手前に貴重品用のロッカーがある温泉施設もあります。電子機器はそこに預けましょう。それがなければ、スマホをバッグにしまい、バッグごと脱衣所のロッカーに入れて鍵をかけます。そして、服をすっかり着て施設を出るまで、スマホは取り出さないようにしましょう。

露天風呂から外の景色を撮る

屋外の露天風呂に入っている観光客が湯から手を上げてスマホで夜明けの山の景色を撮影しており、周りに湯気が立ち上っていて、遠くにいる別の入浴者が心配そうな表情でこちらを見ている
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「人は写っていないから」と、露天風呂から山や川の景色を撮る

露天風呂は日本でも指折りの絵になる場所で、夜明けの山あいで湯気が立ちのぼる様子を写真に残したくなる気持ちはよく分かります。それでもルールは同じです。ほかの入浴客が画面のすぐ外にいるかもしれませんし、画面に入ってくるかもしれません。カメラがどこを向いていても、カメラを持った人を見るだけで不安になる人もいます。屋外だからといって撮影してよいことにはなりません。露天風呂も浴場です。

観光客が伝統的な日本の温泉旅館の建物の入口の外に立って、木造の外観を日中の光で撮影しており、スマホを手に持って中に人の姿は見えない
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外の景色は入る前に撮る。中に入ったら撮らない

建物の外観やまわりの景色、温泉へ向かう道は、たいてい撮ってかまいません。浴場に入ったら、その日は帰るまでカメラをしまっておきましょう。露天風呂の多くはとても景色のいい場所にあります。旅の計画や人に見せるための写真が必要なら、宿のウェブサイトやGoogle マップ、観光協会のサイトで外観の写真が見つかります。

温泉での撮影がただのマナー違反では済まない理由

日本のマナーの多くは、社会的な決まりごとの範囲の話です。間違えれば周りを不快にさせ、やんわり注意されるかもしれませんが、あとに何かが残るわけではありません。温泉での撮影は、それとはまったく別物です。浴場や脱衣所で裸の人をひそかに撮るのは犯罪です。2023年に施行された撮影罪(性的姿態撮影等処罰法)は、人の体をひそかに撮影する行為を対象としていて、3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金が科されます。各都道府県の迷惑防止条例も、同じような行為を罰しています。施設がカメラそのものを一律に禁止しているのは、誰もその線に近づかないようにするためです。

法律は形だけのものではありません。盗撮は、都道府県ごとにばらばらだった決まりに代えて、全国共通の法律が作られたほど深刻な問題でした。施設が警察を呼ぶこともあります。

脱衣所に入った瞬間から、スマホはロッカーの中。「画面を伏せているから」と手に持つのでも、「念のため」とポケットに入れておくのでも、ちょっと何かを確認するために使うのでもなく、ロッカーの中です。

ルールで禁止されている場所

  • 浴場 — 内湯、露天風呂、サウナ室。施設のルールでは、何を撮るのも禁止です。ほかの入浴客はもちろん、誰もいない浴場も、山の景色も例外ではありません。「誰も写っていなかった」と言っても、スタッフには通りません。
  • 脱衣所 — 服を脱いでいる人がいる場所です。ほかの人がいるところでカメラを出せば、何を撮っているつもりでも盗撮にしか見えませんし、スタッフもそのように扱います。
  • 露天風呂でもつい撮りたくなるけれど — 湯気の立ちのぼる夜明けの山の露天風呂は、たしかに写真に撮りたくなる景色です。それでもルールは同じです。ほかの入浴客がフレームのすぐ外にいるかもしれませんし、いつ入ってくるかもわかりません。屋外だからといって例外にはなりません。

知っておくと便利なこと

  • 旅館の貸切風呂 — 旅館の中には、自分たちだけで予約して使える貸切風呂があります。貸切風呂でも撮影を禁止している旅館もあるので、写真を撮る前に宿のルールを確かめましょう。
  • 撮るなら入る前に — 露天風呂のある施設の多くが景色のいい場所にあるのは、そのロケーションも温泉の楽しみのひとつだからです。外観の写真は、チェックインの前に時間をとって撮っておきましょう。参道のようなアプローチ、入口の門、景色の中にたたずむ建物などは、たいてい問題なく撮れますし、写真を撮るならこのタイミングです。
  • ビデオ通話も同じ扱い — 浴場でビデオ通話をするのは、たとえ音声だけでカメラを隠しているつもりでも、スマホ持ち込み禁止のルールに反することに変わりはありません。浴場にスマホがあること自体が問題なのです。浴場にスマホを持ち込む正当な理由はないので、ロッカーにしまっておきましょう。
  • ほかの人が撮影していたら — 浴場でほかの入浴客がカメラやスマホを出しているのを見かけたら、施設のスタッフに伝えましょう。スタッフはこうした問題を重く受け止めます。自分で直接注意しに行く必要はありません。

クイズで確認

温泉での撮影ルールが身についたか、3問で確かめてみましょう。20秒ほどで終わります。

Quick check

Can you spot the right move?

  1. Q1 ほかの入浴客がいなければ、温泉の浴場を撮影してもいい?

  2. Q2 温泉の脱衣所で、自分のバッグやロッカーを撮ってもいい?

  3. Q3 温泉の建物の外観やまわりの景色は撮影してもいい?