音漏れとは何か
朝8時の東京の通勤電車に乗ると、まず驚くのはその静けさです。何十人もの人が肩を寄せ合っているのに、ほとんど音がしません。電話で話す人は少なく、音楽も聞こえず、会話もたいていささやき声ほどの小ささです。日本の公共の場の習慣として、よく知られたものです。
その静けさの中では、誰かのイヤホンから漏れるかすかなシャカシャカという音がよく響きます。これには音漏れという名前があります。イヤホンをつけている本人には自分の音漏れは聞こえなくても、隣の人には聞こえていることがよくあります。曲そのものは聞き取れなくても、シャカシャカという音は外に漏れ出してしまうのです。電車の中がこれほど静かな日本では、音漏れは名前がつくほどよくある小さな迷惑で、気づく乗客も多くいます。
かんたんな音量チェック
騒音計は必要ありません。コツは、アナウンスが聞こえる状態を保つことです。車掌の「次は〇〇駅」という声が、自分の聞いている音でまったく聞こえないなら、音量はおそらく音漏れするほど大きくなっています。走行音やチャイム、ドアの音など、周りの音が耳に入ってくるところまで下げましょう。ただし、これはおおよその目安で、正確な境目ではありません。
そして、意外なポイントも覚えておいてください。骨伝導やオープンイヤー型のイヤホンは、そもそも耳をふさがないので、密閉型より多く音が漏れることがあります。ジョギング中に周りの様子に気を配るにはとても便利ですが、静かな電車には向いていません。
電車だけでなく、その場の空気を読む
電車はいちばん厳しい場所ですが、気をつけるべき場所はほかにもあります。うるさい街なかなら多少の音漏れは気になりませんが、静かな勉強カフェではあまり許されません。そこで大きな音を漏らせば、周りの席の人をいらいらさせかねません。どこにでも通じるルールはひとつだけです。その場のもともとの音の大きさを感じ取り、自分の音漏れをそれより小さく保つこと。 また、音漏れとは別に、席に座ったまま声を出して通話するのも、電車のマナーに反します。鉄道会社も車内での通話は控えるよう呼びかけています。まずは車両の端のデッキかホームに移動しましょう。
クイズで確認
自分の音がちゃんと自分だけにとどまっているか、周りに漏れていないか、3問で確かめてみましょう。