御朱印のマナー:あれはスタンプラリーじゃなくて参拝の証です

手書きの御朱印は日本で一番いいお土産のひとつ。でもあれは「お参りしました」という証であって、集めるためのスタンプじゃありません。筆を持つ人を困らせないための4つのルール。

お参りする前に授与所へ直行する

御朱印帳を持ったまま本殿の前を素通りして授与所へ向かう参拝者
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境内に入るなり御朱印の窓口へ行って、そのまま帰る

日本はスタンプだらけの国です。駅、観光案内所、お城。だから御朱印もその豪華版だと思ってしまうのは無理もありません。でも違います。御朱印は「参拝しました」という記録として授けられるもので、お寺で今も料金を納経料と呼ぶのは、もともと写経を納めた証だった名残です。まっすぐ窓口に行って、字をもらって、そのまま出ていく。これは社寺の方が内輪で静かに話題にしている行動そのもので、宗教的な行為をスタンプラリーに変えてしまいます。

奥に授与所が見える中、本殿の前で頭を下げて参拝している人
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まず本殿・本堂でお参り、そのあと窓口へ

順番は決まっていて、しかも簡単です。手水舎で清めて、神社なら本殿、お寺なら本堂でお参りをして、それから授与所(お寺なら納経所)へ。かかるのはたった3分で、その3分こそがこれからもらう御朱印の中身です。窓口の上にそのまま「参拝をお済ませになってから」と掲示している社寺もあります。📜

違う帳面を出す、渡し方が雑

寺の授与所で普通の旅行用ノートを差し出す旅行者と、断る仕草をする寺の人
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旅行用のノートやメモ帳、パスポートを差し出す

御朱印は紙に直接墨で書かれるので、それ用の帳面が必要です。モレスキン、ホテルの便箋、スケッチブック。そしてこれは社寺の方が答えを用意しているくらいよく頼まれるのですが、パスポート。どれも丁重に断られます。もうひとつ多いのが渡し方で、閉じたまま片手で、しかも切符やパンフレットが挟まったまま差し出すと、相手が中を探って白紙のページを見つけることになります。

蛇腹の御朱印帳を開いた状態で両手で寺の方に差し出している手元
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御朱印帳を用意して、書いてほしいページを開いて両手で渡す

御朱印帳は蛇腹折りの専用の帳面で、大きな社寺や文房具店で1,000〜3,000円ほどで手に入ります。ゴムバンドや挟まった紙を外して、使ってほしいページを開いた状態で、両手で渡しましょう。神社用とお寺用で帳面を分けている人もいます。決まりではありませんし、他のページを見られること自体ほとんどありません。混ざっているという理由で断られるのは極めて稀ですが、そもそも御朱印を出していないお寺(浄土真宗の寺院など)はあります。📜

値段のように扱う

後ろに行列ができている小さな神社の授与所で、一万円札を差し出す参拝者
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授与所をお店のカウンター扱いして、1万円札を出す

ここで納めるお金は買い物の代金ではありません。神社では初穂料、お寺では納経料と呼びます。値切るなんて論外ですが、その柔らかい版も同じくらいまずいです。窓口をレジのように扱う、300円のために1万円札を崩す、領収書を求める。小さな社務所ではそもそもお釣りが用意できないこともあり、混んでいる神社なら後ろの20人を待たせることになります。

神社の授与所で、開いた御朱印帳の横の小さなお盆にきれいに置かれた小銭
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小銭を用意する。300〜500円でだいたい足ります

相場は300円、最近は500円も増えていて、限定や特別な御朱印はもう少し高いことがあります。金額を掲示している社寺も多く、箱に金額だけ書いて任せているところもあります。社寺めぐりの日は100円玉と小さいお札を持っていって、お盆があればそこに置き、取引ではなく「ありがとうございます」で渡しましょう。📜

書いている最中の撮影と、書き置きへの不満

御朱印を書いている神社の方の手元に身を乗り出してスマホで撮影する旅行者と、居心地悪そうな書き手
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スマホを差し出して撮影し、「本物じゃない」と不満顔をする

窓口で旅行者がやりがちなことが2つあります。ひとつは撮影。書いている手元にスマホを突き出して、断りもなく動画を撮ること。もうひとつは書き置き(あらかじめ紙に書かれた御朱印)へのがっかり顔です。お祭りの日、お正月、混んだ週末には書き置きのみに切り替える社寺がたくさんあります。6時間書き続けている人の前で「格下げされた」という顔をするのは、かなりきつく響きます。

書き手が御朱印を書いている間、一歩下がって静かに待っている参拝者
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静かに待って、撮るなら一言。書き置きもありがたく受け取る

帳面を渡したら一歩下がって、書く時間を邪魔しないこと。おしゃべりも、のぞき込みも、断りのない撮影もなしです。書き置きの紙を渡されたら、それも正真正銘の御朱印なので、持ち帰って自分の帳面に貼りましょう。それから、どこかへ行ってしまわないこと。社寺の方は何冊も預かっていて、窓口で待っていてくれる前提です。置きっぱなしの御朱印帳の持ち主を探させないようにしましょう。📜

何をもらっているのか

御朱印は、神社やお寺でその場で手書きしてもらう墨書きと朱印のこと。だいたい社寺の名前、参拝した日付、祀られている神様やご本尊の名前が入ります。

多くの人が思い浮かべる言葉は「スタンプ」ですが、ずれはそこから始まります。お寺では今も料金を納経料と呼びます。もともとは写経を納めた人に渡された証だったからです。今は写経は必要ありませんが、枠組みは残っています。あくまで参拝の証であって、その帳面を棺に入れてほしいと言う人もいるくらいのものです。

だからこそ、同じものが最高の記念にもなれば、集め方を間違えると小さな失礼にもなります。

順番

  1. 手水舎で清める
  2. お参り — 神社なら本殿、お寺なら本堂
  3. それから授与所(お寺は納経所)へ
  4. 開いた御朱印帳を両手で渡し、静かに待って、両手で受け取る

番号札を渡して「お参りのあとに取りに来てください」という方式の社寺も増えていて、これは同じルールを仕組みで担保しているだけです。

常連っぽく見える小さなこと

小銭を持っていく。 相場は300〜500円。小さな社務所では1万円札を崩せません。

先に帳面を整える。 ゴムを外して、レシートやパンフレットを抜いて、書いてほしいページを開く。

手元にカメラを向けない。 一声かけて許可をもらってから。書き手は撮影スポットではありません。

時間を見る。 授与所は境内より早く閉まります。16時、遅くても17時ということが多く、祭事の間は止まります。16時45分に駆け込んで頼むのは、相手を困らせるだけです。

転売しない。 オークションサイトに御朱印が出ることがありますが、これは一番わかりやすい違反です。あれは「あなたの参拝」の記録で、売るためのものではありません。

ちょっとチェック

授与所で常連らしくふるまえるか、3問で確かめてみましょう。

Quick check

Can you spot the right move?

  1. Q1 授与所に行列ができていたら、先に御朱印をもらって後からお参りしてもいい?

  2. Q2 御朱印をもらうには専用の御朱印帳が必要?

  3. Q3 混雑したお祭りの日に紙に書かれた御朱印を渡されたら、格下だから断るべき?