手順がここまで細かく決まっている理由
神社は神様の住まいです。神様とは、特定の土地や家系、山、自然の力などに宿る存在のこと。神社には、座って静かに瞑想しに行くわけではありません。神様のもとを訪ねて、あいさつをし、お願いをして、帰る。参拝の作法はそのやり取りを形にしたもので、一つひとつの動作に意味があります。
2回のお辞儀で敬意を示し、2回の拍手は、神様に自分が来たことを知らせるものだとよく説明されます。そして心の中で、伝えたいことを伝える。最後の一礼で締めくくり、下がります。
覚え方:二礼・二拍手・一礼。お辞儀を2回、拍手を2回、お辞儀を1回。拝殿の前に進む前に、一度唱えておきましょう。
参拝の流れ(最初から最後まで)
- 賽銭箱(さいせんばこ)の前に進む — 拝殿の前には、格子のついた木の箱があります。離れたところから届かせようとせず、正面に立ちましょう。
- お賽銭を入れる — 5円玉がよく選ばれます(「ご縁」の語呂合わせ)。どの硬貨でもかまいません。強く投げずに、そっと入れます。
- 鈴があれば鳴らす — 多くの神社では、賽銭箱の上に太い縄のついた鈴が下がっています。縄を何回か揺らして鳴らしましょう。鈴も、神様に自分が来たことを知らせるためのものです。鳴らすと、気持ちがすっと整います。
- 深いお辞儀を2回 — 腰から深く、90度くらいのお辞儀を2回。急がず、ゆっくり丁寧に。
- 拍手を2回 — 胸の高さで手を合わせ、少し開いて、2回きれいに打ちます。頭の上ではなく、胸の高さで。
- 心の中でお願いする — 手を合わせ直し、目を閉じるか、拝殿に静かに目を向けます。ここがいちばん大切な時間です。少しのあいだ、心の中で。
- 最後に深いお辞儀を1回 — 締めくくりにもう一度深くお辞儀をします。終わったら賽銭箱から下がり、向きを変えてその場を離れましょう。
知っておくと役立つこと
- お寺と神社の違い — 仏教のお寺(浅草の浅草寺など)では作法が違います。手を合わせて(合掌)お辞儀をするだけで、拍手はしません。お寺で手を打つと、神社とお寺の区別がついていないことがわかってしまいがちです。鳥居があれば、たいていは神社なので拍手をします。
- 本殿が閉まっているとき — 小さな神社で社殿が閉まっていても、その前で一礼して先に進めば大丈夫です。
- 帽子とサングラス — 参拝の前に、帽子とサングラスを外す人が多くいます。「きちんと向き合っています」という小さな気配りです。
- おみくじと絵馬は参拝の後で — 多くの神社で授与されているおみくじや絵馬は、参拝を終えて境内を歩くときの楽しみです。まず本殿にお参りを済ませ、それから気になるものを受けましょう。
クイズで確認
参拝の手順が身についたか、3問で確かめてみましょう。