初詣の正しいやり方 — 日本のお正月参りガイド

初詣は、その年はじめての神社へのお参りで、ふつうは1月1日〜3日に行きます。手水舎、お賽銭、参拝、おみくじまで、きちんと心のこもったお参りにするための順番を紹介します。

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入口の手水舎でのお清めを省く

冬のコートを着た観光客が正月飾りの施された手水舎の前を急ぎ足で通り過ぎ、柄杓を無視している。後ろで日本人の参拝者たちが静かに順番を待っている。松と竹の飾りが水盤を彩っている。
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手水舎を素通りして、そのまま境内に入る

神社の入口にある手水舎(水盤)を素通りして、手を清めずに境内へ入ってしまう。手水は、神様の前に進む前に身を清めるための大切な作法です。初詣の時期は大勢の人が立ち寄って清めているので、その横を素通りすると、なおさら目立ってしまいます。

観光客が松と竹でお正月らしく飾られた手水舎で木の柄杓から左手に水をかけている。冷たい水から立つ蒸気が朝の空気に白く溶けている。
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まず手水舎で、手と口を清める

境内に入る前に手水舎に寄りましょう。右手で柄杓を持って左手に水をかけ、柄杓を左手に持ち替えて右手を清めます。もう一度右手に持ち替え、左手に水を受けて口をすすぎます(柄杓に直接口をつけないこと)。残った水でもう一度左手を清めたら、柄杓を立てて、柄に水を伝わせて終わりです。15秒ほどで済み、これでお参りの準備が整います。

賽銭箱の前でどうしていいかわからない

混雑した初詣の神社で大きな木の賽銭箱の前に困惑した観光客が立っており、手がぎこちなく半分上がっている。隣では地元の人が自信を持って手を叩いている。冬の空気と祭りの提灯が背景に。
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賽銭箱の前で、戸惑って立ち尽くす

木の賽銭箱に500円玉を入れてお願いごとをする。ここまでは問題ありません。ところがそのあと、鈴を鳴らすのか、お辞儀は何回か、拍手は何回か、手はどうすればいいのかがわからず、その場に立ち尽くしてしまう。はじめてお参りする人の多くは、誰にも順番を教わっていないので、賽銭箱の前で固まってしまいます。

温かい冬のコートを着た参拝者が初詣の賽銭箱の前で手を合わせてお辞儀しながらお参りしている。上には太い編み紐と鈴が下がっている。後ろでも他の参拝者が同じ作法をしている。
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お賽銭→鈴→二礼→二拍手→お願い→一礼の順で

一般的な順番は次のとおりです。①賽銭箱にお賽銭を入れる(「ご縁」に通じることから、5円玉は縁起がいいとしてよく選ばれます)、②鈴を鳴らす(鈴の緒を振る)、③深いお辞儀を2回、④拍手を2回、⑤手を合わせてお願いごとをする、⑥最後にもう一度深くお辞儀。これだけです。周りの人も、たいていほぼ同じことをしています。

おみくじを決まった場所以外に結ぶ

観光客が境内の松の枝に小さなおみくじを不格好に結んでいる。何百ものおみくじが結ばれた正規の結びどころが近くにはっきり見えているのに。
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木の枝やフェンスなど、適当な場所におみくじを結ぶ

おみくじを引いたあと、境内の木の枝やフェンス、飾りの縄など、適当な場所に結んでしまう。結ぶなら、おみくじには結ぶための決まった場所があり、勝手な場所に結ぶと神社の片付けの手間が増えますし、作法にも反します。

観光客の手が、すでに何百もの他の方のおみくじが密に結ばれた針金に、白いおみくじを結んでいるクローズアップ。柔らかな冬の日差し。
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決められたおみくじ結び所に結ぶ

多くの神社には、おみくじを結ぶための専用の棚や、針金を張った結び所があります。折りたたんだ白い紙がすでに何百も結ばれている場所を探して、そこに結びましょう。凶が出たら、神社に結んで悪い運を置いていく人が多いですが、持ち帰ってもふつうは問題ありません。大吉なら、お守り代わりに一年間財布に入れておいてもいいですし、神社に結んでもかまいません。どちらでも正解です。

元日に準備なしで有名な寺社へ行く

薄手のジャケットの観光客が1月1日の明治神宮に来て、遠くの鳥居に向かって蛇行する列の果てしない人垣を前に呆然としている。吐く息が白く見える。
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1月1日のお昼に、何の準備もなく明治神宮へ行く

普段着のまま、現金も持たず、計画も防寒の用意もなしに、思いつきで元日の明治神宮や成田山新勝寺に出かける。初詣でいちばん混む寺社では、行列がとても長くなることもあり、周りは肩が触れ合うほどの人混みです。心の準備がないと、すっかり圧倒されてしまいます。

1月2日の夜明け、小さな地元の神社で、色鮮やかな着物を着た家族が赤い鳥居をくぐって歩いており、冷たい朝の光の中でお正月らしい屋台から湯気が立ち上っている。賽銭箱の前には短く楽しそうな列がある。
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朝早く行くか、近所の小さな神社を選ぶ

大きな寺社に行くなら、しっかり準備をしましょう(朝早く着く、屋台用の現金を用意する、何枚も重ね着して暖かくする、時間にたっぷり余裕をみておく)。あるいは、1月2日か3日に近所の小さな神社へ行くのもおすすめです。行列はたいていずっと短く、それでも屋台や着物姿の人たちなど、お正月らしいにぎわいがあることも多いです。どちらも立派な初詣です。

初詣とは

初詣(はつもうで)は、新しい年になってはじめて神社やお寺にお参りすることで、日本ではとても大きな行事です。警察庁が最後に全国の集計を公表した2009年には、1月1日から3日までの神社やお寺への参拝はおよそ1億回にのぼりました。おめかしして出かける人もいて、着物姿もちらほら見かけます。子どもたちは両親や祖父母と一緒にやって来ます。デートで訪れるカップルもいます。健康、幸せ、旅の安全、合格、恋愛など、誰もが新しい年への願いを込めてお参りします。

1月上旬に日本にいるなら、初詣はぜひ見てほしい美しい光景のひとつです。冷たく澄んだ空気の中、神社は松や竹で作った門松で飾られ、参道には屋台が並び、あちこちから柏手や鈴の音、楽しそうな話し声が聞こえてきます。国を挙げてのお祭りのような雰囲気がありますが、実際にそういうものなのです。

旅行者にとってうれしいのは、初詣が誰でも歓迎してくれる行事だということです。神道や仏教の信者でなくても、何の信仰がなくても、まったくかまいません。順番さえ知っていれば作法はシンプルですし、旅行者が敬意をもって加わっても、誰も気にしません。ぎこちない初詣を心に残る体験にするには、基本の流れを知っておくだけで十分です。手水舎で清め、賽銭箱にお賽銭を入れ、二礼二拍手一礼でお参りし、帰りにおみくじを引く。それだけです。

まとめると:手を清め、5円玉を入れ、二礼・二拍手・お願い・一礼。

知っておくと役立つこと

  • 3日間で1億回 — 警察庁による最後の全国集計(2009年)では、1月1日から3日までの参拝は全国でおよそ1億回でした(複数の寺社をまわる人も多いので、人数ではなく延べ回数です)。2019年のランキングでは、明治神宮が三が日に約300万人を集め、全国の寺社でいちばんでした。
  • 初詣の三大名所 — 明治神宮(東京)と、2つのお寺、成田山新勝寺(千葉。成田空港の近くなので、到着してすぐでも行きやすい)と川崎大師(神奈川)が、その2019年のランキングのトップ3でした。東京周辺にいるなら、どこも行ってみる価値があります。
  • 甘酒をお忘れなく — 初詣の時期、大きな寺社の参道には屋台が並びます。たこ焼き、焼き鳥、たい焼き、焼き餅、そして何より甘酒。甘酒は米と麹から作るほんのり甘い温かい飲み物で、紙コップで出してくれます。凍えるような1月の朝に、手を温めるのにぴったりです。初詣の期間中、甘酒を無料でふるまう神社もあります。
  • 絵馬とお守り — 初詣は、絵馬(願いごとを書く木の板)やお守りを授かるのにぴったりの機会です。新年限定のお守りや縁起物を用意している神社もあり、その年の干支がデザインされていることがよくあります。お土産にも喜ばれます。
  • 新しい年の、新しいおみくじ — 初詣で引くおみくじは、新しい年のいちばん最初の運勢です。だからこそ、特別な気持ちになれるのです。

クイズで確認

初詣の作法が身についたか、3問で確かめてみましょう。

Quick check

Can you spot the right move?

  1. Q1 初詣のお参りの順番は「二礼・二拍手・お願い・一礼」で合っている?

  2. Q2 お賽銭には、5円玉が特に縁起がいいとされている?

  3. Q3 おみくじを神社に結ぶなら、木の枝ではなく決められた結び所に結ぶべき?