乾杯は見た目より奥が深い
欧米の乾杯は、グラスを持って上げ、ひと言言って、合わせて飲む。だいたいそれだけです。日本の乾杯も遠目には同じに見えますが、目に見えないポイントが三つあります。誰が音頭を取るか、グラスをどの高さで合わせるか、どの言葉を言うかです。三つとも押さえれば、その夜でいちばんスムーズな30秒になります。間違えると、内心で気づく日本人の同僚もいるかもしれません。
友人どうしなら、どれもたいして問題になりません。ただ、上司や取引先、年上の親族が同席したとたん、乾杯の作法はぐっと厳しくなります。旅行者や新入りがつまずくのは、そういう場面です。
ひとことで言えば:目上の人の音頭を待つ、グラスを少し下げる、「献杯」ではなく「乾杯」と言う。
グラスの高さは、迷信ではなく今も生きている作法
目上の人のグラスより低く合わせるのは、日本のビジネスの飲みの場で今も行われている習慣です。日本のビジネス系メディアでも飲み会のマナーとして今も取り上げられていて、由来はよく知らなくてもそうしている人はたくさんいます。やることは小さく、グラスを合わせるときに相手より少し低く持つだけです。
友人と気軽に飲む居酒屋なら、誰も気にしません。でも上司や取引先、明らかに年上で立場が上の人が同席したら、このルールが当てはまります。
一人のとき、カウンターのとき
カウンターや立ち飲みで一人なら、グループもなければ乾杯の儀式もありません。注文して飲み物を受け取り、そのまま飲めばよく、乾杯は必要ありません。バーテンダーや隣の人が軽くグラスを上げて「乾杯」と言ってくれたら、同じように返してひと口飲みましょう。それで十分です。きちんとした乾杯の作法が必要になるのは、主催者がはっきりしているグループのときだけです。
クイズで確認
グラスの高さのルールと、葬儀で使う一語を、3問で確かめてみましょう。