おしぼりで拭くのは手だけ
おしぼりの習慣は、古くからあります。食事の席に着くまでに、手は道のほこりや人がさわる場所など、いろいろなものに触れてきています。だから、食べ物に触れる前に手をきれいにすることが大切だと考えられていました。温かい濡れタオルは、その手洗いを形にしたものです。食事の始まりに出され、冬は温かく、夏は冷たく、食事の前のささやかなおもてなしになっています。
おしぼりの意味はあくまで「食事の前に手をきれいにすること」なので、顔や首、スマホ、テーブルを拭くのは、おしぼりの意味を取り違えていることになります。なかでも顔を拭く失敗がよくあるのは、タオルを見れば顔を拭きたくなるのが自然なのに、おしぼりはそのためのものではないからです。
覚えておきたいのは、拭くのは手だけ、使ったらたたむ。
知っておくと便利なこと
- 冬は温かく、夏は冷たく — 季節に合わせておしぼりの温度を変えるお店はたくさんあります。冬は温かいおしぼり(寒い中を歩いてきたあとにうれしい)、夏は冷やしたおしぼり(暑い中を歩いてきたあとにうれしい)。どちらも、到着したお客さんにほっとしてもらうためのものです。
- 使い捨ての紙おしぼり — カジュアルなお店では、小さな袋に入った紙や薄い布のおしぼりがついてくることがあります。目的もルールも同じで、顔を拭かないのも同じです。
- 途中で新しいものが来ることも — 食事の途中で、お店の人が新しいおしぼりを持ってきてくれることがあります。これはお店の気遣いで、ほかの場所を拭いていいという意味ではありません。毎回、拭くのは手だけです。
- おしぼりを出さないお店もある — 手早く食べるカジュアルなお店の中には、おしぼりを出さないところもあります。それは普通のことなので、ティッシュや自分のウェットティッシュを使いましょう。
クイズで確認
「拭くのは手だけ」のルールが身についたか、3問で確かめてみましょう。