お通しとは何なのか
居酒屋に入って席に着くと、ほどなく小鉢が出てきます。漬物が少し、何かをのせた豆腐がひとさじ、かぼちゃの煮物がふた切れ。誰も注文していないのに、です。少しすると、テーブルの全員の前に置かれていることに気づきます。そして会計のとき、一人あたり数百円の項目が載っています。たいていは お通し、関西なら 突き出し、あるいは単に 席料 や チャージ と書かれています。
これが、料理の形をした居酒屋の席料です。特に店が前もって知らせていれば広く受け入れられていて、いわば入場料です。払えば、その夜その席はあなたのものです。
料金と料理
料理と料金はセットですが、頭の中で分けて考えると分かりやすくなります。
- 料金は、あなたを「水だけ飲みに来た人」ではなく「お金を払うお客さん」として扱うための線引きです。その夜、席を使い続けられる根拠の一部にもなっています(制限時間を設けている店もあり、2時間ほどのことが多いです)。
- 料理は、いい居酒屋がちょっと腕前を見せるためのものです。メニューを開く前から、厨房自慢の旬の小さな一品が目の前に置かれます。
安い居酒屋は、お通しを単なる決まりごととして扱い、安くてすぐ出せるものを出します。こだわりのある居酒屋は、お通しを第一印象を決めるチャンスと考えています。その違いは、ひと口食べればすぐに分かります。
お通しが出てこない場合
お通し代をたいてい払わずに済むのは、次の3つの場合です。
- お通しなしをうたうチェーン居酒屋 — いちばん有名なのは鳥貴族です。串カツ田中はこれに当たらず、キャベツがふつうお通しとして有料です。予算を抑えたいなら、お通しなしのチェーンが手軽です。
- 居酒屋以外の飲食店 — ラーメン屋、そば屋、寿司カウンター、昼の定食屋、ファミリーレストランなどです。お通しは主に居酒屋の習慣で、日本の飲食店すべてにあるわけではありません。
- ホテルのレストランや一部の洋風のバー — たいていはお通しがありませんが、バーの中には、ほぼ同じ役割のテーブルチャージを取る店もあります。
旅の予算を抑えたくて、お通しを確実に避けたいなら、上のチェーン店を選ぶのがいちばん簡単です。
クイズで確認
日本の飲食店で、最初に出てくるもののうち何が無料で何が有料なのか、3問で確かめてみましょう。