新幹線に乗るとどんな感じか
多くの旅行者がまず驚くことのひとつが、新幹線の車内の静かさです。東海道新幹線では最高時速285kmで走っているのに、車内はテーブルを倒す音が目立つほど静かなことがよくあります。ガタガタ揺れることも少なく、大声もなく、ヘッドホンから音楽が漏れていることもめったにありません。誰もが本を読んだり、眠ったり、食事をしたり、ただ窓の外を眺めたりと、思い思いに過ごせる場所であるべきだという了解を、乗客みんなが共有しているのです。
次に驚くのが、時間の正確さです。新幹線は時間の正確さで知られ、時刻表どおりに出発します。切符に10時14分と書いてあれば、10時14分「ごろ」ではなく、10時14分に出ると考えておきましょう。だからこそ、10時13分にのんびりホームに着いた旅行者が、走り去る列車を見送ることになりかねません。
こうした背景を知ると、マナーにも納得がいきます。新幹線は、みんなで静けさを分け合い、すべてが予定どおりに動くことを前提にしたシステムで、暗黙のルールはそれを守るためにあるのです。多くの旅行者が引っかかるのが、通話禁止のルールです。客室では通話をしないよう、乗客にお願いされています。車両の間のデッキに出て電話をするのが認められたやり方で、日本の人もしょっちゅうそうしています。
もうひとつ、旅行者が陥りやすいのが大きな荷物のルールです。2020年に始まったルールで、海外からの旅行者は見落としがちです。スーツケースの3辺の合計が160cmを超える場合(これに当たるのは、いちばん大きなサイズのスーツケースだけです)、東海道・山陽・九州・西九州新幹線では、荷物用のスペースがついた席を予約する必要があります。予約のときに申し込めば追加料金はかかりませんが、予約しないと1,000円かかります。大きな荷物を持って日本各地を回るなら、ホテルからホテルへ荷物を送る宅急便を使うほうが、列車に引きずって乗るよりよい選択になることも多いでしょう。
まとめると、座席で電話はしない、シートはそっと倒す、大きなスーツケースは置き場所を予約する、匂いの控えめなものを食べる。
知っておくと役立つこと
- グリーン車はもっと静か — グリーン車は新幹線のファーストクラスで、車内はいっそう静かなことが多いです。みんな声をひそめて話し、スマホのバイブ音さえ大きく響く気がするほどです。グリーン車に乗るなら、その車内の空気に合わせましょう。
- 列車は時刻ちょうどに出発する — ドアが開くのは、発車の数分前だけということがよくあります。早めにホームに行き、自分が乗る号車の番号(乗車位置はホームに表示があります)を確かめて、時間どおりに乗り込みましょう。
- 座席番号は「列の番号+アルファベット」 — 多くの路線では、座席は12-A、12-B、12-C、12-D、12-Eのように、1列ごとに番号がついています(普通車は3席+通路+2席の並び)。AとEが窓側です。グリーン車は2席+2席のゆったりした並びです。列の番号と座席のアルファベットは、座席の近くに表示されています。
- 乗り遅れても、たいてい次の列車に乗れる — 自由席の切符は特定の列車に決まっていないので、後の列車にそのまま乗れます。普通運賃の指定席の切符なら、たいてい同じ日の後の列車の自由席に乗れます(多くの割引切符ではできません)。わからないときは駅員さんに聞きましょう。とても親切に教えてくれます。
- ゴミ箱は少ないので、ゴミは自分で持ち帰る — ゴミ箱は一部のデッキにありますが、長距離の路線ではすぐにいっぱいになることがあります。自分のゴミを入れる小さな袋を持っていき、必要なら駅で捨てましょう。座席に包み紙や空のボトルを置いていくのは、新幹線でも特にはっきりしたマナー違反です。
クイズで確認
新幹線のルールが身についたか、3問で確かめてみましょう。20秒ほどで終わります。