そもそも、なぜ日本の電車は静かなのか
日本の通勤電車は、とても狭い空間に膨大な数の人を乗せて走っています。東京の朝ラッシュでは車両がすし詰めになり、手を伸ばせば届く距離に他人が立っているほどです。よくある対応はシンプルで、ほとんどの人が車両をみんなで使う静かな部屋として扱うというものです。本を読む、眠る、スマホを見る、窓の外を眺める、というのがふだんの過ごし方。会話はちょっとした例外で、通話ははっきりした例外です。
この感覚がつかめると、電車の中は本当にくつろげる時間になります。東京で20分ほど電車に乗っている間が、その日いちばん落ち着いた時間だった、ということもよくあります。
音量の3段階
おおまかな目安はこうです。
- 通話:車内では、どんなに小声でもNG。電車を降りるか、新幹線ならデッキを使うか、着くまで待ちます。
- 連れとの会話:小声で、短いやりとりならOK。車内の空気を読み、周りが静かなら合わせましょう。
- 自分で聴く音(音楽・動画):音漏れしなければイヤホンでOK。隣の人にプレイリストが聞こえていたら、音量が大きすぎます。
もうひとつ、場所によるルールがあります。優先席の近くでは、車内が混んでいるときはマナーモードにするだけでなく電源を切ります。
ルールを破るとどうなるか
たいていは目に見えることは何も起きません。何か言われることもめったにありません。マナーのアナウンスは、特定の誰かではなく「お客さま」全体に向けたものです。人前で注意されるとしたら、せいぜいそのくらいです。よくあるのは、周りの空気がほんの少し冷たくなり、人が半歩離れ、自分でも静けさが気になり始めることです。強制力はほぼそれだけですが、驚くほどよく効きます。
クイズで確認
音量のルールを確認する3問です。