タトゥーのルールがある理由
温泉のタトゥーのルールの根っこには、日本でタトゥーが暴力団(ヤクザ)と結びつけられてきたことがあります。何十年ものあいだ、日本で人目につくタトゥーはヤクザを強く連想させるものでした。そのため多くの温泉や入浴施設は、暴力団員を締め出すため、そしてほかの客が怖がるため、タトゥーを禁止しました。このルールは温泉の文化に深く根づいています。
その結びつきは少しずつ薄れています。2019年のラグビーワールドカップでは、タトゥーを入れた選手やファンが大勢日本を訪れました。また2016年には観光庁が、ホテルや温泉の業界団体に対して、タトゥーがあるというだけで外国人客の入浴を断るのは適切ではないと伝えています。ルールを緩めた温泉もあります。それでも、緩めていないところはたくさんあります。特に地方の温泉地にある伝統的な施設です。なお、街の普通の銭湯は、温泉よりタトゥーに寛容なことが多いです。状況はまだら模様で、ある温泉がタトゥーOKかどうかは、確認しないとわかりません。
行く前に:**ルールを確認する、カバーシールを持っていく、または貸切風呂を予約する。**思い込みで行かないこと。
選べる方法は3つ
- タトゥーフレンドリーの温泉 — タトゥーのある人をはっきり歓迎している温泉・旅館・公衆浴場をまとめたサイトがあります(英語のサイトtattoofriendlyonsen.comなど)。温泉めぐりを含む旅行を計画するなら、まずここから探すのがおすすめです。どの都市からも行きやすい施設ばかりではありませんが、観光客の多いエリアならたいていいくつか選択肢があります。
- カバーシール — 肌色の防水シールで、ドラッグストアやドン・キホーテで買えます。温泉のルールが「小さなタトゥーはシールで隠せばOK」なら、このシールで入れます。完全に見えなくなることまでは求められていません。隠そうとする気づかいそのものが大切なのです。
- 貸切風呂 — 貸切風呂なら、たいていタトゥーのルールは関係ありません。多くの旅館や一部の日帰り温泉で、30〜60分ほどの貸切の時間を用意しています。宿泊客なら無料のところもあれば、数千円かかるところもあります。お風呂は自分(と同行者)だけのものなので、よりプライベートな温泉を楽しめます。
知っておくと便利なこと
- シールのサイズの問題 — 「シールで隠せばOK」の多くは、タトゥーがだいたい手のひらくらいの大きさのシールで隠れることを条件にしています。腕全体や背中、胸一面などの大きなタトゥーは対象外で、シールを持っていても入れません。大きなタトゥーがある場合、現実的な選択肢は貸切風呂か、はっきりタトゥーOKをうたっている温泉です。
- 旅館は予約の前に確認する — 昔ながらの旅館の多くは、大浴場に日帰り温泉と同じタトゥーのルールを設けています。チェックインのときに知るのはあまりにつらいので、事前にメールで問い合わせるか、貸切風呂のある旅館を予約しましょう。
- 温泉テーマパーク — 大型の現代的な温泉施設やスーパー銭湯チェーンの中には、伝統的な温泉よりタトゥーの扱いがゆるやかなところもあります。ただし、同じチェーンでも店舗によってルールが違うことがあります。行く前に確認しましょう。
- 受付で聞いてみる — 「タトゥーは大丈夫ですか?」と聞けば、ひと言で「はい」か「いいえ」がはっきりわかります。その施設のルールがわからないときは、聞いてみる価値があります。
クイズで確認
温泉とタトゥーの事情を押さえる3問です。20秒ほどで終わります。