なぜドアが自動で開くのか
自動ドアは、何十年も前から続く日本のタクシー業界の習慣で、1964年の東京オリンピックのころに広まりました。実用面での理由は、運転手がドアを開けるためにわざわざ車を降りなくてよくなり、乗客がうっかり、あるいは車道側にドアを開けることもなくなることです。運転手は座ったままでいいし、乗客も慣れない取っ手に手間取らずに済みます。乗り降りがすべてスムーズになります。
日本のサービス文化にも合っています。日本のタクシー運転手の多くは、ある種のきちんとした振る舞いを大切にしています。制服に白い手袋、乗るときの会釈、丁寧な運転。自動ドアもその演出の一部のように感じられます。ドアがすっと開いて閉まる様子にはちょっとした儀式めいたところがあり、タクシーを気軽なライドシェアとは違うものにしている、小さな見せ場のひとつなのです。これを知っておけば、慣習に逆らうのではなく、その意味を味わえるようになります。
ひと言でまとめると:**ドアには触らない。運転手に任せる。**乗るときも、降りるときも、ずっとです。
知っておくと便利なこと
- 白い手袋とレースのシートカバー — 日本のタクシーでは、運転手の白い手袋、シートの白いレースのカバー、ピカピカの車内をよく見かけます。これは高級車だけの特別なものではありません。泥だらけの靴で乗らないようにしましょう。
- 現金、ICカード、クレジットカード — 大都市を中心に、多くのタクシーがクレジットカード、ICカード(SuicaやPASMOなど)、現金に対応しています。都市部以外を中心に、現金のみのタクシーもあります。窓や車内に、使える支払い方法を示すステッカーがたいてい貼ってあります。使いたい支払い方法があるなら、走り出す前に運転手に伝えておきましょう。
- チップは不要 — 日本のほかのほとんどの場所と同じく、タクシーでもチップは受け取りません。料金はメーターに表示された金額だけです。その額をちょうど払いましょう。チップを渡そうとすると、たいてい相手は丁寧に戸惑い、運転手がお金を返そうとすることもあります。
- 「空車」なら乗れる — フロントガラスの表示に「空車」と出ていれば乗れます。「賃走」(客を乗せている)、「迎車」(予約客を迎えに行く途中)、「回送」(営業していない)と出ているタクシーには乗れません。そういうタクシーには手を挙げないようにしましょう。
- 座るのは基本的に後ろの席 — 1人で乗るときも、たいていは後部座席に座ります。多くの場合は左側(自動ドアのある側)です。助手席はおもにグループのときに使います。
クイズで確認
自動ドアに手を出さないくせをつける3問です。20秒ほどで終わります。